日本政府は安全保障上重要な先端技術として、海外への流出を防ぐため”秘密特許”と呼ばれる制度の導入の検討段階にはいった。先進国はほぼ導入済みで、日本では未設備のままとなっている。
秘密特許制度とは、軍事転用できる技術は特許出願しても情報を公開しない仕組みである。安保の視点から特許情報を調整する制度がないのはG20の中で日本とメキシコだけである。
日本では、戦前にこうした制度があったが、戦後に廃止されている。また政府間で何度か導入段階には入っていたが、秘密という言葉に対して国民の知る権利を奪うといった反発があり実現してこなかった。
秘密特許制度は、日本の国益を守るためには遅すぎる。日本が持つ技術価値の理解を知りこれ以上、漏らすのはリスクが大きすぎる。
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