警察庁のまとめによると、運転免許の自主返納が昨年1年間に42万2033件(暫定値)あり、前年より7万6720件増えている。75歳以上の約6割に当たる25万2677件。前年より9万336件増え、過去最多を更新。高齢運転者の相次ぐ事故や返納制度が周知されていることなどが背景にある。

 

 

 運転免許の自主返納制度(申請による取り消し)は1998年度にスタートし、今年の8月末時点で、75歳以上の返納者は約16万3千人。すでに昨年の合計を上回っている。返納率は1位に大阪府、2位に東京都。バスや電車といった代替え交通手段があるのが影響している。

 ただ、車が暮らしに欠かせない移動手段となっている人にとっては返納する決断は簡単なものではないでしょうが、親族の心配は認知症問題やアルツハイマーなどによる重なる事故だろう。