国内事業の収益が悪化しているメガバンクは、預金口座の維持コストの軽減策を検討し始めた。三菱東京UFJ銀行では、預金者の通帳を有料化し、紙の通帳を発行せずにネット通帳での確認に促し始めた。
他の銀行でも様々な方策を検討しているが、メガバンクは超低金利でほとんど利息がない中での今回の方策だけに、預金者からの反発が予想される。
銀行は、通帳発行の際に国に印紙税を200円払っている。発行手数料にかかる銀行負担を軽減する対策だ。実際に三菱UFJ銀行は約4千万口座あり、ネット通帳の約150万口座を除くと、単純計算で年に77億円の税負担がある。2015年度に銀行業界全体が通帳口座に負担した税額は、726億円だった。
通帳発行手数料を預金者に負担してもらうことにより、銀行側が今まで払ってきた税負担を預金者に転嫁する形だ。
メガバンクは低金利、口座維持手数料も負担で、ますます預ける価値がなくなりだしていると感じます。ネット銀行や地方銀行はメガバンクに比べ借入の利率が約0,1%ほど安かったり保証料を取らなかったりしてます。今後ももっとネットでのメリットを生かした対抗策を打ち出していけば、メガバンクの存続も危ういのでは。