仮想通貨のリップルは、ブロックチェーン技術を使い、銀行間の送金手数料を大幅に安くできるサービスを3月から始まる見通しだ。手数料は通常の銀行手数料の10分の1程度に下がる可能性がある。金融とITを組み合わせた「フィンテック」が、個人の生活に恩恵をもたらす具体例となる。
 

 国内メガバンクを筆頭に、約60の金融機関がすでに実証実験を済ませた。このうち、インターネット銀行や地銀など数行が3月にも、スマートフォンのアプリを使って手軽で安価に送金できるサービスを開始する。参加する銀行は、順次増える見通しだ。

 送金手数料は各行が決めるが、最安値にした場合、現在数百円の手数料を10分の1程度に引き下げることもできるという。

 

 

 銀行の手数料が安くなるとは言うが、ネットバンクや一部の銀行では月に3回までは手数料無料になるところもある。なので、送金がそう多くない個人で利用する場合は、利便性を感じないが、送金が多い法人や、サービスを売って振り込みまれることが多い個人事業主などは歓迎するニュースだろう。

 

 いっそのこと、手数料を完全に無料にして窓口を大きくして顧客の囲い込みをするなど、今一度、銀行の在り方を見直す必要があると感じた。