ステーキの立ち食いで飲食業界に新しい形を導入した。
斬新すぎるスタンドステーキの「いきなり! ステーキ」が注目を集めている。
事業を展開するペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長は、
業界の常識を突き破る発想で次々と新ビジネを展開している。
 
 
肉は注文カウンターで、「リブロースステーキ」1グラム当たり6.9円、
「本格熟成国産牛サーロインステーキ」1グラム10円など、量り売りで注文する。
本格熟成国産牛だと1000円で食べれる。巷のレストラン相場だと1500円〜2000円
は降らないだろう。破格の価格だ。
 
なぜ、その様な戦略ができるんだろうか。
 
本来レストランで食べる場合、家賃、人件費、原価が売上げの3割程度で、
利益が1割程度が相場と言われる。
 
今までのレストラン運営では内訳として
料理&ドリンク&人件費:60%
家賃&光熱費&その他:30%
利益:10%
利益10%??と思われるかもしれませんが、実際には10%上がると
かなり優秀だと言われています。
ガチガチのレストランで8%前後
カジュアルなバールで6%前後
居酒屋だと9%くらいでしょうか。
 
 
いきなりステーキの場合、原価が60%。
一般のステーキ店で商品提供すると即効倒産。
ただ、いきなりステーキは発想を変えた。
スタンドにして回転率をあげれば固定費は変わらないので
原価の緩和ができる。
 
例えば、
 
○一般的なステーキ店

客単価:3000円、(900円の肉)原価30%

席数:10席

回転率:2回転

1日売上げ:6万円

家賃(3割):18000円

人件費(3割):18000円

原価:18000円

利益(売上げ1割):6000円

 

○いきなりステーキ

客単価:1500円、(900円の肉)原価60%

席数:10席

回転率:8回転したとする。

1日売上げ:12万円、

家賃:18000円

人件費:18000円

原価:7万2000円

利益:12000円!

 

売上げが倍になる計算。

これが創業者、一瀬邦夫氏の一世一代の発明だった。

原価率のあり方や戦略の仕方はそれぞれであっていいと思いました。