この時期にまだ咲いていた桜の花が心のよりどころ・・・

先週の北海道から好天に恵まれている。今週もトレセンは写真日よりである

きっと良い事があるに違いない・・・って、良い事なんてないのだけど・・・例えばWin5で一千万円馬券が当たるとか・・・ないっ、ないっ、ないっ、ないっ・・・絶対にありえない・・・

撮影のアポを”塾の先生っぽい”ライターのFさんにアポを取っていただく事もあるが、基本・・・
”アポなし突撃撮影!”
である・・・大丈夫かっ・・・私、写真人・・・
正確に言うと”アポなしアポ取り撮影!”である。
突然厩舎を訪れ調教師に撮影の許可を撮る・・・できればその場でOKをもらうのが宜しい・・・。
「あぁ~・・・撮影ね・・・別に今だったら問題ないよ・・・。」
余程の事がない限り断る調教師はいない・・・。
調教師的には問題なくても、私、写真人的には実際にお目当てのお馬ちゃんの世話をしている厩務員さんには気を使う・・・急に押しかけお仕事中に撮影の依頼・・・。
「エッ、撮影・・・ちょっ、ちょっと待ってよ・・・」
顔なじみの厩務員さんなら問題ないのだが、初めての厩務員さん場合はちと戸惑う事も・・・

「岡部幸雄大先生ばりの”完全馬優先主義”なのでご都合に合わせますよ!」
・・・またしても”男芸者”ぶり発揮の私、写真人・・・本当は雑誌等の締切優先だったりするのだけど・・・。
ある時は洗い場から馬を出してもらい・・・

またある時は馬房から出してもらう・・・

いつもスミマセンです・・・その分、気合をバッチリ入れて撮影させて頂きますよっ




がっ!
今週は中山開催から東京開催の開催替わり・・・。
放牧に出る馬も結構多い。また最近は馬房数の関係等からトレセン近所の育成場に短期放牧に出すケースも多々ある・・・。
今週はまさにその週でお目当ての馬・六頭中、四頭が放牧という事に・・・

”ガ~~~ンッ!”・・・とフツ~のカメラマンなら落ち込むのだが、そんな事は想定内。
そこまで考えて行動するのが競馬・写真人なのである・・・って、なんのこっちゃ!?
撮影したくても撮影できないので、こんな日は今まで撮影でお世話になった厩務員さん達へ写真を配る。

午後の厩舎の仕事は15時から17時までがメイン。
この日は10厩舎ほどに写真を配ってまわった・・・広いトレセン・・・10厩舎、自転車で回るだけでも1時間はかかる。
でっ!
「あっ、この前の写真だね・・・ありがとう・・・・。・・・おっ、良く写っているね、さすがプロ!」
・・・なんて言われるのは単なる社交辞令だと考える。まぁ~悪い気はしない・・・ヘタレだけど一応プロだから・・・。
この日は先月先月撮影した二頭がその後レースで勝った。
「写真人さんが綺麗な写真を撮ってくれたお陰で勝ちましたよ・・・」
とっ、ある若い厩務員さんに言われ・・・
「いやぁ~、あれこれ撮影してくれたお陰で馬もやる気が出たんですけね、綺麗な写真ありがとうございます・・・」
とっ、これまた別の厩舎の若い厩務員さんに言われた・・・。
社交辞令ではあるのかも知れないが、そこまで言われると嬉しい・・・しかも、こちらは相手の名前を知らないのに、相手は私、写真人の名前を知ってくれている・・・挨拶した時の事を覚えて下さったのか、雑誌を見て覚えてくれたのか・・・(はたまたこのチンケなブログを見てたりして)・・・・。
長いモノに巻かれる事なく、現場スタッフの皆様を愛してきた結果である・・・。
調教師や番頭格の調教助手さん等と特別親しくしたわけでも、酒の席に招待したわけでもない・・・。
現場スタッフ・・・厩務員さんや持ち乗り(調教厩務員)さん達に喜ばれる写真をひたすら撮ってきただけなのだっ!
ちゃんと自己紹介すらしたこともなく、いつも突然のお願いにも関わらず気軽に撮影に応じてくれている皆様・・・
感謝、感謝である・・・


ほとんどが一回ポッキリの撮影が多いのだけどこうして名前まで覚えて頂けるなんて・・・

日が傾いてきて写真を配り終え自転車をこぎながら正門へ向かう・・・。
ふと、自転車を止め思わず目頭が・・・



皆様、ありがとさんです・・・今までのちぃ~さな努力が報われた感じです。
・・・とはいえ・・・やはりトレセンへ行くのは苦手だったりするのだけど・・・。
単に人見知りだからという噂があるが・・・。
こんな人見知りに毎月撮影の指令を出す”ほとんど担当ではなくなるかも知れない”Sクンはある意味鬼だったりして・・・。