
土曜日はあいにくのお天気だったが、日曜日は何とか雨が降らなかった。

この日は望遠レンズ一本で撮影・・・結構蒸し暑くて移動が大変なので軽い望遠ズーム一本のみ!
当然のことながらゴール前の写真ばかりが競馬の写真ではないっ!
この日はスタートゲート、4コーナー、ダートコース、1600のスタートゲート等々・・。
そして”我らが脩ちゃん”をパドックで撮影!

ムシムシする中、重たい機材を持っての移動は大変なのである・・・。
体力がない&お金がないので”ヨンニッパ”(=キヤノンEF400IS/2.8)や”ロクヨン”(=キヤノンEF600IS/4.0)などというクソ重い&クソ高いレンズを持ち歩く気がしない&持つ事(=買う事)が出来ない私、写真人。
このような重たいレンズは”定点撮影軍団”にお任せする。
とっ!
てな具合におとなしく競馬場を闊歩(かっぽ)しながら撮影に励む私、写真人。
お昼の芝のレース・・・珍しく(?!)天下のJRA様がゴール前にお越しになった。
・・・ちょっとだけドキッとする私、写真人・・・やましい事だらけなのである・・・競馬法に触れる事は犯していないけど・・・

「実は先ほど、騎手のほうからクレームがきまして”カメラマンさんのレンズ(=白くてでかいキヤノンレンズだろう)が外ラチから出ていて気になる”・・・と言われたのですけどね・・・。」(=意訳:私、写真人)
「はぁ~~~~???」
である。直接的には私、写真人は関係ない・・・なにせ今日もまともにゴール前では撮影していないのだから・・・。
当然の事ながら撮影位置に関してはあれこれ制約がある。各競馬場、各主催者で規約がことなるが、内容はほとんど同じ・・・”競馬運営を妨げてはならない”・・・というごく常識的な事。
競馬のワンパターン写真としてはゴール前写真同様に返し馬の撮影がある・・・こんな感じ・・・。

この至近距離だとかなりアブナイ・・・ちょっとでも前に出て(馬場に出て)撮影しようものなら、競走馬とぶつかってしまう・・・って、長男・11歳牡馬でもわかるかっ!
馬によっては物見をする馬、音に敏感(カメラのシャッター音)な馬、色に敏感な馬等々・・・あまり近づいて撮影すると何があるかわからない・・・。こればっかりは騎乗している騎手も撮影している我々も予測できない。
機材の多いカメラマンも大変で大きな機材は馬場に置いたまま撮影となる場合がある。
撮影に夢中になるあまり、はたと馬場に置いた機材が外らちからはみ出て馬の進行を妨げる事がある。
とっ、まぁ~これはあくまでも返し馬での話し!
年に数回はかならず何らかのトラブルがある・・・カメラマンも真剣だけど、騎手も真剣だから仕方ない・・・。
・・・本当はないほうが良いのであろうが・・・
しかぁ~~しっ!
”レース中にカメラマンの機材が邪魔でレースがやりにくい!”なんて話は今まで聞いた事がないっ!
これは単に、騎手の負けた言い訳!としか言いようがないっ!
・・・いったいどこぞの騎手だっ!そんなつまらん事を言うヤツはっ!
震災以来久々の中山競馬場・・・乗りなれた関東の騎手ではあるまい・・・。
遠征してきた関西の騎手と勝手に夢想する私、写真人!!
競馬場には多くの人が出入りするのは当然で、そんなつまらん言いがかりをされてはますます競馬場で撮影する気力がなくなる・・・。大体、海外アメリカのベルモント競馬場やイギリスアスコット競馬場、ドバイのなどナド・アルシバ競馬場なんてパドックから多くの関係者の前を横切って馬場入場しレース中もカメラマンのシャッター音が鳴り響く・・・。アメリカなんてゴール板の真後ろから撮影しているのだから・・・。
”カメラマンのせいで・・・”なんて言っていてはいつまでも”井の中の蛙”・・・海外の競馬はおろか、地方競馬だって勝てやしないっ!
まぁ~良い・・・そんなつまらんクレームを出す騎手は海外競馬で騎乗する機会なんてないのだろうけど・・・。
しかし、JRAもちょっとは我々の見方をしてくれても良いのではないかっ(=ちょっと小さな声でつぶやく)!?
カメラマンは少なくとも競馬好き、競馬を盛り上げる気持ちで競馬場で撮影しているのだから(=一部のアホは除く)。
がっ!
そんな騎手も問題だが、競馬カメラマンにも問題があるのは否めない・・・。
大体、”競馬カメラマン”なんていいながら、毎週、仕事でもないのに取材表をぶら下げてひたすら競馬場で写真を撮るなんて一般ファンとなんらかわらないっ・・・私、写真人なんて、毎週のように”ほとんど我、担当ではなくなりそうな”S君から激を飛ばされ撮影の依頼が来るというのに・・・。
そもそも、競馬カメラマンと自称していながらあまりにも関係者(=主催者、騎手、調教師等々)との交流がない・・・というより、なさすぎっ!
普段から何らの交流をしていればトラブルは回避できるのであるっ!
私、写真人は競馬カメラマンではなく単なる写真人なのでちょっとだけ、一線を引く。
関東の関係者は私、写真人がどんな写真を競馬場で撮影しているか理解してもらっている・・・つもり・・・(除く、天下のJRA様・・・ヤバッ)。
写真人として撮影する以上、出来た写真をファンや関係者の皆様に見てもらうのは当然として、明日の馬券代、明後日の生活費となるのである。
・・・たとえば騎手の撮影なんかでも必ず事前に本人に許可を頂く・・・まぁ~撮影者としては当然の事なのだけど・・・でも、これって意外とやらない競馬カメラマンは多い。

「・・・木幡さん、今日は一日お願いしますね・・・。トイレに行く以外はすべて撮影させていただきます!
バッチリ勝ってくださいよ!」などと相変わらず”男芸者”な私、写真人。


最近はデジカメなのでその場で出来上がった写真をカメラのモニターで見せることもある。
こうしておけばたとえ粘着で張り付いても「じゃまだっ、そこ、どけよっ!」なんて文句は言われない。
返し馬も同様。
桜花賞で和田が馬場に入って来た。手前にいるのはカメラマンのドスコイさん。

お互いに”アイコンタクト”を振り、相手に撮影の意思を伝える。

和田だってG1の日はカメラマンが多いので大して気にもしない・・・。馬は気にするかも知れないが・・・
普段でも目線のやり取りで騎手の撮影の意思を伝える。
たとえばこの位置から・・・目線をやり・・・

この位置で撮影する。村田君は全く知らない関係ではないのでなんとなくわかる。

あきらかにレンズが馬場に飛び出しているのだがこれはギリギリセーフかっ!?

関東の騎手は普段から”カメラマン慣れ”(=用もないのにカメラマンが多いという事なのだが・・・)しているので
この程度は気にしなぁ~い・・・である。

ちょっと入れ込み気味な馬に乗っている江田君どこへ吹っ飛ぶがわからない感じ。
「写真撮るよぉ~!」・・・馬をびっくりさせない程度にささやく。

馬はもはや私、写真人なんて気にしていない様子・・・早く競馬をやりたそうである!

てな具合に撮影者と被写体とのコミュニケーションは大事なのである・・・これはなにも競馬写真に限った事ではないのだけど・・・。
もちろん、相手を選ばなくてはならない・・・・佐藤の哲ちゃんや”男・藤田”・・・そしてアンチキショ~は要注意。
以前、普段はやさしい松岡クンも東京競馬場で返し馬の最中、ファンが応援でフェンスを競馬新聞で叩き馬がびっくりして体勢を崩しかけた事があった・・・怖い顔で睨んでたな・・・ファンを・・・


携帯電話のメールのせいとはオヤジ臭い事は言わないが、最近、撮影者のコミュニケーションのなさを感じる。
我欲のためのみに競馬場へ撮影に来ている感じ・・・。
コミュニケーションを大事にするには訳がある、私、写真人!
まだ競馬場へ出入りしたての頃、ある競馬雑誌で武豊の特集を組む事になった。
場所は札幌競馬場。生まれて初めての札幌競馬場ということもありすっかり舞い上がり気味で武ちゃんを撮影。
もちろん、その当時から中央競馬会のスーパースター、私、写真人がその当時から競馬会の問題児・・・

お互いの接点なのど全くなく、競馬場にいる事だけである。
ところかまわず武ちゃんを追まわし、バシッバシッ、カメラのシャッターを切る。
札幌競馬場の検量室前・・・騎乗前の”お澄まし武ちゃん”を恐れ多いので”サンニッパ(キヤノンFD300/2.8L)で狙う・・・バシッ、バシッ、バシッ・・・マシンガンファイアァ~~~~!
とっ!
「・・・オタク、どこの週刊誌のカメラマンやねんっ!さっきから何バシッバシッ撮ってんねんっ!!!」
ツカツカと詰め寄り、少々ドスの利いた関西弁で話かけてきたこわぁ~い武ちゃん・・・ヒェ~!!!
それもそのはず、この当時、週刊誌では武ちゃんと佐野量子との密会が報じられうわさになっていた最中だったのだっ!各週刊誌とも何らかのスクープを狙っていた(=のちに”某”写真週刊誌が密会デートの現場を押さえるのであるが・・キスシーンだったりして・・・)。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あの~・・・私はフリーカメラマンでして・・・先日、取材していただいた「月刊・○×競馬」の者です・・・。挨拶が遅れまして申し訳ありません・・・。今日は武さんの撮影に来ました・・・。」
名刺を差し出す。
「なんや、この前の取材の方かいな・・・。前持って言ってくれればよかったのに・・・。じゃ~今日は良いとこ見せますよ・・・。」
武ちゃんスマイル・・・。
その後、何度がインタビュー等で武ちゃんを撮影させていただいているのだが、
「・・・写真人さん・・・この前、ベトナム競馬の写真展をなさってましたよね・・・。」
などと一流の人間は抜かりない・・・どのような人間が写真を撮るのかしっかり調べていたりして・・・。
それはそれでちょっと怖いけど・・・
この件がトラウマとなり、なるべく関係者とはコミュニケーションを取るように心がけている。
がっ!
”我らが脩ちゃん”とはデビューの日以来、まともの話をした事がないのだけど・・・恥ずかしくて・・・
まさかこのブログを見ているとは思えないので夢想の嵐・・・。
コミュニケーションを取らないほうが良い場合もある・・・って、なんとも身勝手な私、写真人!
身勝手ついでに今度馬券をはずしたら
「オメェ~が前でちょろちょろ走るから馬券を外しただろ、ゴラァ~~わかっとんかいっ!」
・・・とちょっとだけスゴんでやるかっ!?