でっ、人気馬を撮る! | そうべいのブログ

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競馬ファンの皆様が注目する馬をきれいにかっちょよく、かわいく写真に撮り、雑誌やWeb等を通じて皆様にご提供するのが私、写真人のお仕事だと考える。

では、皆様が注目する馬とはっ!?

この定義が難しい・・・何を持って注目馬(=人気馬)とするかっ!?

障害レースが大好きなファンには平地で活躍する馬は興味ないだろうし、私、写真人のよう騎手が好きなファンには馬なんてどれも一緒だと考えるだろうし、とにかく強い馬(=G1馬)が好きというファンには裏開催の福島あたりで活躍する馬には興味がないであろう・・・。

一般論として、全く競馬に興味がないうちのカミサン(=神さん)が知っている競走馬と言えばオグリキャップにディープインパクトくらい・・・。このクラスの馬ならまぁ~当たり外れがないのではなかろうか・・・汗

とっ!

名馬には入れ込んで撮影しない私、写真人・・・ちょっとした理由がある・・・。

昨年、他界した写真家の今井寿恵さん・・・この世界(=写真)にはいるときにあれこれ話を伺った。
今井さんは元々、ファッション写真が専門の人だけど、競馬写真家としてあまりにも有名。

でっ!

今井さんと言えば馬シンボリルドルフ馬

実は彼女、シンボリルドルフが競走馬として誕生した瞬間の写真から引退後までの写真が揃っている。
彼女のライフワークの一つでもあっった。
シンボリルドルフの生みの親でもありオーナーの故和田共弘氏、管理していた故野平祐二調教師、主戦騎手、岡部幸雄とも親交が厚かったのでありとあらゆる場面でのルドルフの写真を撮ることが出来たのであろう。

写真を始めた当時の20代そこそこの小生意気な私、写真人・・・これはかなわないと思った。
・・・将来、七冠馬になるかどうかわからないのに仔馬の時から撮影するなんて・・・。
普段から新馬戦ですらまともに撮影していない私、写真人・・・かなうはずがない・・・。

でっ!

競馬場にどこからわいて出てきたのかウヨウヨいるカメラマンを見回してみると、皆、一般ファン同様にG1レースを勝ってから”追っかけ”を始めるカメラマンがほとんど・・・これじゃ~ファンの視線と変わりない・・・
せめてプロならファンより先に名馬を発見し、撮影したおしファンの皆様に提供しなくては・・・。

まぁ~ほとんどの競馬カメラマンはボンクラばかり(=私、写真人を含む)まともに競馬も見ちゃいないし、何が強い馬なのかもわかっていないのだけど・・・。
その証拠に最近引退したウオッカやダイワスカーレット、現役馬ではブエナビスタやアパパネ等、有力馬のデビュー戦からの写真をすべて持っているというカメラマンは皆無なのであるっ!
・・・こうなると当然、仔馬時代の写真なんてもっちゃいないし、デビュー前の厩舎の写真なんてのもないっ!

ただただ、一般ファン同様にG1馬を撮影しているだけなのである!!

これじゃ~何のためのプロカメラマンかわからない!?

その点では”ユニクロモデル体型・267万円の払い戻しを受けた”カメラマンのTクンはちと違う。
今年のダービー馬、エイシンフラッシュは栗東トレセンに入厩したときから注目していたし、もちろん関係者とも親しくしていた・・・写真も日常のように撮影している。ダービーの馬券も見事三連単(152910円)を的中させ、歓喜し表彰式では関係者同様涙していた・・・オマケにエイシンフラッシュ・・・彼のペーパーオーナー馬でもある
仔馬誕生の瞬間の写真は無理でもせめてこれくらいのこだわりは欲しい!!

小生意気でブイブイ言わせていた(?)若かった頃の私、写真人にもちょっとしたこだわりはあった。
故戸山厩舎が解散し、新規で開業したばかりの森調教師へ取材を申し込み、雑誌とジャパンC特集で取り上げてもらったレガシーワールド。
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人気薄で勝った中山記念のサクラローレルを早くから”この馬で来年の春の天皇賞は決まり!”と大胆な予想をした事もあった・・・管理していた境勝太郎調教師には「またオマエ撮影しにきたのかっ!」とよく怒鳴られたが・・・。
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”POG小魔王”のロバくんと仕事を昔していた頃、「写真人さん、雑誌の特集なんですけど関東馬で何かクラッシックを狙える馬はいませんかねぇ~!?」と聞かれ「それならロバくん、ずばりっ、サニーブライアンだよっ!」

「へっ、サニーブライアン???大西騎手に中尾銑厩舎でしょっ・・・勝てるの・・・こんな地味な組み合わせで?」
などと悪態を突かれ、雑誌での扱いは小さいものになったが見事、皐月、ダービーと連覇!
イメージ 3

まぁ~こうやって過去の栄光にぶらさがって生きているのだけど・・・

人間、一生に一度くらいは花咲く時期がある・・・中にはつぼみのまま・・・種のままで終わる人間もいるが・・・。

最近の競馬メディアをみてみるとどれも”後追い取材”が目に付く。レースに勝ってから関係者に取材をするというもの・・・予想が基本の競馬、レースに勝つ前に取材をしたほうがファンも喜ぶと思うのだが・・・。
楽な道=取材しやすいものを選んでしまうという心身を使わなくなったというやる気のなさが伺える。

その点で言えばどこからわいて出てきたのかウヨウヨいるカメラマン達は日夜、G1馬(orG1レース)の追っかけに懸命で情熱だけはある・・・。得てしてその手の輩はディープインパクトやブエナビスタの新馬戦の撮影には行ってなかったりするのだけど・・・。

歴史の残る名馬はやはりデビュー前から注目していなくてはならないっ(=プロたるものっ)!

そんな名馬探しは苦手&今井寿恵さんにはかなわない私、写真人・・・日々、競馬場、トレセン、身近に地方競馬に何かファンの皆様にご提供できるものはないかとカメラ片手にかわいいおねぇ~さんを物色しています