この後の天皇賞秋やマイルCS、ジャパンC等につながるレース。
G1馬の参加や強い牝馬や三歳馬の参加・・・話題は尽きない。
前哨戦という事もあり、有力馬は完全に仕上げていないので荒れる要素もある。
夏のローカルで戦ってきた好調馬もいたりして、レース観戦にしろ、馬券にしろ楽しめる重賞。
でっ!
この”毎日王冠”ってなんでしょう!?当日、京都では京都大賞典がある。
東京大賞典でも良いのでは???と思うのだが、東京の大井競馬場ですでに施行されている。
・・・レースの創設は毎日王冠の方が古い(1950年・東京大賞典は1955年)。
毎日新聞がスポンサーで始まった重賞レース。
他の社杯とちょっと違い優勝関係者にはトロフィではなく”王冠”が授与される。

子供の絵本に出てきそうな実に”ベタな”王冠である・・・でも、ある意味飽きの来ないデザインだったりして・・・。
この王冠があるので毎日王冠なのだっ(=ホンマかいなっ!?)
メインレース等の賞品、副賞などは東京競馬場2階に展示されている(詳しい場所はインフォメーションで)。
さて、その毎日王冠。左回り、直線長い坂のある東京開催で行われるレース。
ファンの皆様の中にはこの”左回り”や”坂”を重要視されるファンも多いはず。
「う~ん・・・この馬、左回りは全くダメだね!」・・・とか・・・
「左回りの中京コースは走るけど、直線の長い坂が苦手だね!」・・・とか・・・。
「ジャングルポケット産駒なので東京は買いだね!」・・・などなど・・・。
しかぁ~~し!
単に実績や数字だけでは判断できない東京競馬場の巧出。
有名なところではダイワメジャー。
3,4歳時はこの馬・・・東京コースは苦手だと見られていた・・・まぁ~ほとんどがG1レースと言う事で一概には言えないが・・・(汗)
・・・実は・・・東京競馬場には魔物が住んでいる・・・それは長い長い”地下馬道”・・・。

ひたすら続く地下馬道。東京競馬場の外、厩舎からパドックを永遠と地下の道路で結んでいる。
余裕で1キロ以上はありそうだ(=計測不確か)。
中間には装鞍所がありレース前の馬達はそこで鞍をつけレースの準備をする。
あまりに長い地下馬道なので、写真のように鞍を持った関係者は鞍やゼッケンを持ち自転車で移動する。
この暗い地下馬道が嫌いな馬が結構多く、レースの前には必ず通らなければならないので入れ込んでしまう馬がいる。前出のダイワメジャーもその一頭。
左回りや直線の長い坂が苦手なのではなく、東京の長い地下馬道が苦手でなかなかレースに行って実力を発揮できない馬も少なくない。
競馬予想紙の成績だけを見ると東京コースが苦手のように映るが決してそうではない。
ご存知のファンも多いと思うが、競馬が終わった土曜日のパドック・・・厩務員さんにひかれパドックを周回している馬を見かけた事があると思う。”スクーリング(=お勉強)”と呼ばれるもので、初めて東京競馬場に出走してきた馬や地下馬道が苦手な馬を慣らすために行っている。
「あぁ~あ・・・今日もダメだったか・・・帰ろっ、帰ろっ。・・・明日またがんばるかっ・・・あっ、ATMに行かなきゃお金がないや・・・」
などと、馬券を外し愚痴りながらメインレースが終わり競馬場をとっとと後にするそこのアナタッ!
そんな事ではATMで財布のお金は増やせても、馬券ではお金を増やせませんよ!
土曜日の最終レースが終わってパドックを一度みて欲しい。
スクーリングをしている馬がいれば様チェック!次走のヒントにつながる。
ちなみにダイワメジャーは歳を重ねるごとに落ち付きが出てきて(=それでも他の馬に比べればうるさいところはあったが)、東京競馬場の地下馬道もすっかり慣れてしまった。
そのダイワメジャーが最初に東京コースで勝ったレースが、今週おこなわれる毎日王冠である。
毎日王冠、天皇賞秋、マイルCSと三連勝。もちろん私、写真人も馬券三連勝!!
この毎日王冠から変わってくる馬が多いので、勝った馬でも負けた馬でも注目して欲しい。
・・・馬券がハズれたからと言って決して腐る事のないように・・・。
って、去年はカンパニーが毎日王冠→天皇賞秋と連覇してかなり腐っていた私、写真人だが・・・
