日下部一司展 「素の味」 | そうべいのブログ

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”ギャラリー”と呼ばれるスペースが好きな私、写真人。

ビルの一角にある小さなギャラリーからフランスのルーブル美術館のような巨大なスペースを持ったギャラリーまで何でも好き・・・ギャラリーであれば何でも良いという点では、かわいければどのおねぇ~さんでも良いという歪んだ女性の好みにも似ている?!

でも・・・。

写真機材メーカーが主催しているギャラリーはあまり好きではない・・・。
ゴチャゴチャしていて落ち着かない。ほとんどの場所では製品紹介のコーナーが設けられており、
ビジネスライクな雰囲気がプンプンする。
写真作品にも一貫性がなく、風景、ヌード、動物、報道・・・プロ、アマ、学生・・・等々・・・。
まぁ~これらメーカー系ギャラリーはギャラリーというよりは自社製品の宣伝の場になっているような気がする・・・。

私、写真人・・・ここ数年はロクに写真展なるものをやっていないのでえらそうな事はいえないが・・・(恥

で、日下部先生。

私、写真人の美術の師匠である。専門は版画。私、写真人も学生の頃はシルクスクリーンと呼ばれる版画をやったり、油絵をやったりと”ファインアート”な芸術家を目指していたのである。
テーマは一貫して競馬・・・・・・気付いたら競馬&写真の泥沼にはまり現在に至っているわけなのだが・・・(汗

そんな師匠である日下部先生が東京・日本橋で個展。
関西在住という事もあるが何と関東で個展はやるのは初めてだという(グループ展はあり)。

早速行ってみた。
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日下部一司展 「素の味」 ギャラリー・kunst-bau|tokyo
http://www.g-yamaguchi.com/exhibition/opening.html
3月13日から4月3日まで日月火・祝休館
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日下部先生は恐ろしい”カメラオタクである”。
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もちろん、銀塩カメラ専門。デジタルカメラには興味がないらしくほとんど持っていない。
そんな先生の影響で油絵→版画→写真と流されてきた私、写真人。
版画が専門の日下部先生も最近は写真の作品を発表している。
ファインアート時代は師弟関係であったが、写真の世界に入ればライバルとなる。

先生の写真作品は自家製の印画紙(版画用のペーパーに薬品と塗り作る)に自分でプリントするというもの。どれも小さいプリントが多く19世紀にタイムスリップしたような感覚に見舞われる。
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プロの写真家としては私、写真人が先輩になるのであるが、やはり美術の師弟関係だった頃の影響が色濃く残り、私、写真人の写真にも大きく影響を与えている。
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無駄をそぎ落とした作品。これ以上そぎ落としてしまうと作品ではなくなるぎりぎりの線で勝負している。私、写真人も競馬場でシンプルに無駄をそぎ落とした写真を撮るのだが、得てしこの手の写真は出版の世界には受けが悪い・・・では、美術の世界に受けが良いかと言えばそうでもないのだが・・・(涙

そんな先生が昔、私、写真人に言った言葉がある。
「写真は”美しいモノを撮るのではなく””美しいと思うモノを撮る”んだよ。美しいモノは誰でも撮るけど、自分だけが美しいと思うものは誰もなかなか撮らない。そうして撮った写真が認められてこそ写真家になるのだよ・・・」

・・・そうか・・・美しいお馬や脩ちゃんばかり撮っていては写真家の道は遠いか・・・。
・・・確かに当っているような・・・どんどん遠くなって行くような・・・(涙

そんな言葉を思い出しながら先生の作品を一点一点見てゆく。

ふむふむ・・・これはわかる・・・師弟関係を結んだ人間にしかわからない写真であろう!
・・・などと一人悦に浸りながギャラリー内をうろうろ・・・。

とっ!

かわいいおねぇ~さん発見!作品を撮るふりをしてレンズを向ける。
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そぉ~っと写真を撮るにはコンパクトカメラが一番である。
もちろん、シャッター音は消音にしている・・・イヒヒヒヒッ・・・。

いかんっ、いかんっ!

今、思い出したばかりではないかっ!

美しいと思うモノを撮る・・・。

おっ!

なんと美しいソックスなんだ・・・というよりなんとかわいいソックス。赤い靴も良い。
暗い足元なので思いっきりストロボを発光させる。
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う~~ん・・・すばらしい・・・。何度となく個展が開かれたギャラリー・・・床はその個展の回数の数だけキズが付いている・・・。そこへ真新しい衣装・・・。ポーズもなく無骨に立っているポーズも良い。何ともシュ~ルではないかっ!!・・・ってなんのこっちゃ!?

・・・早い話が結局、かわいいおねぇ~さんを物色しているだけなのだが・・・(恥


でも、アートギャラリーが好きなのはこんなとこにもある。
この日は土曜日だったが若くてかわいい”アートしてそうな”おねぇ~さんが結構いた。
・・・これが、写真メーカー系ギャラリーだと、週末はもとより平日はヒマをもてあました”年金生活者”の”井戸端会議室”となる・・・。
ほとんどのメーカーは”○×サロン(=フランス語で応接間の意)”と呼んでいるわけなので、
ギャラリーとはほど遠い・・・。

”完全に私、イッチャてますっ・・・ドカァ~ン!!”なんていうおねぇ~さんはまず写真メーカー系ギャラリーには現れない・・・。とはいえ、東京・四谷界隈の写真専門のギャラリーは”写真オタク系”の人間が集まるのでちょっと怖いが・・・。


最後になるが、写真&アートに興味のある方は是非たずねてみてください。
最近の写真では決して見ることのできない”日下部一司ワールド”があります。

次回にその写真はどのようにして撮っているのかお教えします。


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