騎手のエージェント考・・・その二。 | そうべいのブログ

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★まず、はじめにおことわりを。写真と文は関係ありません。★

毎週、土日は競馬場へ行っているので、競馬中継を見る機会は少ない。
録画すればよいのであるが、実際のレースを生で見ているため録画はしない。
そのほうが、レースに対する印象(=思い入れ)が深まる。

先日、内田騎手のエージェントである中村さんがフジの競馬中継で紹介されたらしい。
見ていないので詳細はわからないが、良いことではなかろうか!?
騎手のエージェントはもっと表にでて宣伝すべきである。
・・・別にやましいことをしているわけではないのだから・・・。

以前、騎手から見たエージェントについて書いたが今回は調教師から見たエージェントについて。
話しを伺ったのは、大卒で話しも雄弁な若手調教師。
ホントッ、この調教師は実に穏やかなお人柄。
厩舎には多くの取材陣が雑談をしに訪れる。
その日はたまたま取材陣がいなかったので、お邪魔してみた。

「エージェントについて、ちょとお話しがあるのですが、大丈夫ですか!?」
と、私、写真人。
「大丈夫ですよ。」
とにこにこ笑顔。
「厩舎によく騎手のエージェントはお見えになりますか!?営業とかすごいんじゃ~ないですか?!
両手をモミモミ、腰を折り曲げて厩舎に入ってくる人ばかりだったりして・・・」
「よく来ますよ。でも、(エージェントは)専門誌の記者の人がほとんどだから、
ごくフツーに取材をする形で厩舎には来ますね。
まず、馬の事(体調やローテンション)を取材にきて、そのあと騎手について聞いてる。
乗り役が決まっていない場合だと、その場で交渉って感じですかね。携帯電話でもよく依頼があります。」
「意外とあっさりしてるんですね?」
「”出来る人”はすでにこちらの馬の情報も良く知っているし、使うレースの相手関係にも詳しいから、
話しはしやすいですよ。中には私より在厩馬にくわしい人もいたりして(笑。」
「馬主さんから何か言われることはないのですか?」
「騎手が決ってから馬主さんには報告するようにしてますよ。余程のことがないかわり、納得してもらってますね。」
「・・・余程の事とは?!」
「複数の騎手をマネージメントしているエージェントさんの場合だと、まれにドタキャンがある。
そんな時は馬主さんを納得させるのが大変。例えばリーリング上位の騎手から、新人に変わったりとか・・・。頻繁にあるようだと、考えますね。」
「関西のリーディング上位の騎手はほとんどが2,3週間先まで予約で一杯なんて聞きますけど、
勝負レースの時に”ぜひとも上位騎手に騎乗してもらいたい”なんて時はどうするんですか!?」
「うちじゃ~ほとんどそんな事はないですけどね(笑。ただ、エージェントさんに頼んだほうが、
直接頼むより頼みやすいですね。馬の相手関係を知っているので、勝負となれば説得力があります。」
「エージェントさんの力量に任す形ですかね!?」
「そうなりますね。エージェントさんによっては”得意厩舎”があるので、
やはりそちらが最優先にはなるのでしょうけどね・・・」
「外国人騎手はいかがですか!?」
「すごいですよ。すべてとはいいませんが、毎週携帯のメールに”今週ヨロシクお願いします”
みたいな内容が送信されてきます。多分、登録しているアドレスに一斉に送信してるのでしょけどね」
「じゃ~ってんで、騎乗を依頼することは・・・。」
「これも、むすかしいですが、やはり勝てる要素がないとね・・・。ちょっと気を使います。
ただ、これまで乗ってきた騎手で上手い事いっているのであれば、いくら上手い騎手でも
乗り変えたりはしませんけどね。」
「困る人はいますか!?」
「アホな人(笑。何も知らずにただ”お願いします””なんて人もいますよ。
”何だこの人!?”って感じですかねっ(笑。」
「エージェントの存在は重要ですか!?JRAは規制するかも知れないなんて以前言ってましたが・・・」
「エージェントもここまで来ると認めざるを得ないでしょうね。もっと公的にしても良いと思いますよ。
専門誌の人が”兼業”という形がほとんどですが、これは仕方のないこと。
外部の人はトレセンには簡単には入れませんからね。
昔の厩舎制度のように”厩舎専属の騎手”という図式がなくなってますからね。
今は騎乗に関しては自由なので、もっと増えればよいですけどね。
厩舎も騎手一人ひとりについては把握してないし、
騎手もトレセンに入厩している馬すべてを知っているわけではないですからね・・・。
”情報の桟(かけはし)”をしてくれるエージェントはありがたい存在ですよ・・・」

・・・と話しをしている間にエージェントからの電話があり、失礼した。

今時はどんなプロスポーツでもエージェントが間に入る時代。
ゴルフの石川遼クンにもエージェントが付いている。
Jリーグやプロ野球の外国移籍の交渉なんて、ほとんど本人がやることはまずない。
エージェント任せなのである。
そのほうが、プロスポーツ選手も競技に集中できるというものだ。
もっと、エージェントは表に出るべきである(=あくまでも”裏方”としてだが)。
競馬ファンも良くその辺の事情は理解していないので、情報が撹乱している。
エージェントを誤解しているファンがほとんどだ。

私、写真人も大好きな石橋脩ちゃんのエージェントやろうかなぁ~・・・。
彼にはまだエージェントらしき人は付いていないようだし・・・うふふふっ(=変態!)。