森山大道の「ハワイ」
税込み、6300円。馬券で負けることを思えば実に安い買い物!
中身の写真はやはり良い。
先月、東京写真美術館で行なわれた写真展に行けなかったので
写真集を買ったわけだが、こうして見てみるとやはりオリジナルが見たくなる。
古典的な森山の写真ではあるが、目にしたものをすべて写したという感じ。
テーマやストーリーなんて野暮なモノは必要なし!
必要なのは写真だけ。・・・そんな写真集である。
多分に何度かハワイに通っているのだろうけど、1回の滞在期間は長くって
1週間から10日とみた。ダラダラと撮影した感じがしない。
実に気持ちよくていさぎよい。
デジタルとか、銀塩とか、そ~ゆ~事もどうでも良い!
カラーバランスがどうの、ピントがどうの、粒子がどうの、構図がどうの・・・
一切お構いなし。ひたすら写真を撮る、撮る、撮る。
頭のイメージ=写真になっている。
理屈や経験ではこんな写真は撮れないし、我々がこんな写真を撮ろうとしても
それはもはや森山のマネに過ぎない。
写真撮ってナンボの森山大道である。