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テクニカルガイド5

罫線の設定
罫線の設定は必ず「線」に設定し、線幅は0.2pt以上にして下さい。
罫線のカラー設定において、カラーパレットで「塗り」だけに設定がされている場合があります。
この場合、モニタ上やプリンタでは正常に表示されている様に見えますが、実際の印刷工程ではほとんど見えない極細線として処理されます。
罫線の設定は必ずカラーパレットで「線」に設定し、線幅は0.2pt以上に設定して下さい。



こんにちは、DTP課のTです。
今日も曇り空。しかも雨がポツリ、ぽつりと・・・
大降りになるかなあ、と思いつつ、お昼に自転車で心のオアシスに行って参りました。
ま、雨が降ったら、濡れるのを覚悟でね。
幸い、雨の心配もなく、現実の世界に戻って来れました。

で、本日は、「罫線」です。

よくあるのが、塗りと罫線の設定を間違える事。
多分、この間違いをするのはIllustratorだけだと思います。(違ったらごめんなさい)
インクジェットプリンタって、実際の太さより、太って出力されます。
家庭用のプリンタだと、もっと太って出力されるのではないのでしょうか。
(この、「太って出力」という現象のため、何度泣いた事か(TωT))
そのため、塗りで、作られた罫線もそれなりの太さで出力されます。
でも、実際は、「塗り」である以上、「線」に色がついてないのです。
オブジェクトは、点と点を結んで、作られます。
「塗り」は点と点を結んで出来た、「図形」の内側を何色にするかの設定、
「線」は点と点を結んでいる「線」を何色にするのかの設定。
画面上は同じに見えても、全然違う設定になるのです。
だから、点と点を結んでいるだけのものに、「塗り」で色をつけても、意味がないのです。

で、線の太さです。
これも、同じ事が言えます。
画面上は、どんな線でも、表現してくれます。
家庭用プリンタだと太って出力、という現象のため、あり得ない線の設定でも、それなりに出力されます。
でも、印刷用に出力すると、当たり前ですが、「設定した、実際の線の太さ」で、印刷されます。
0.2ptって、もし、文房具屋に行く事があれば、ボールペンに0.2ptの太さのペンがあるので、参考にしてみて下さい。そんなに太くはないです。
この太さが、ぎりぎり印刷できる太さです。
フィルム刷版からCTPの流れになって、随分細い線も、印刷できる様にはなりました。
でも、0.2p以下ですと、
線がギザギザに、なりやすい、というか、かすれたりもしやすくなります。
あとで、「カンプには線があったはずだ」等々のクレームにもなります。
(この手のクレームは、線と塗りの設定の間違いでもあるのですが)

この2点、
とても初歩的ですが、結構、製版泣かせでもあります。
もし、この2点が守られてないときは、印刷されない、って事よりましなので、
強制的に0.2ptの罫線にして、印刷しています。

どうか、注意をお願いします。