去る4月7日、4月27日石巻でボランティアに参加しました。


現地で見た光景は、人生で一番ショッキングであり、いろいろと考えさせられる体験でした。


一日でも早い現地の復興はもちろんですが、この惨事をひとりでも多くの人の心に留める事が大切なのではないかと思いました。


不動産のこととは少し離れますが、現地のレポートを数回に分けてお届けします。



かつて所属していた団体が、現地へボランティアを派遣すると言うことを聞いていたので、必要があればいつでも参加する旨伝えてありました。


4月6日夕方、突然後輩からの電話で「石巻にボランティアに行けませんか。」との電話。


私「いつ?」 後輩「今日出発でお願いします。」 

私「きょう???おい、もっと前もっていっとけよ!」 

後輩「すみません、行ける人間探したんですが、なかなか見つからず、ギリギリになってしまいました。」 

私「わかった。明日の予定を確認してもう一度連絡します。」

単発のボランティアを送るよりは、ある程度一定の人数を長期間送る方が効果的だと言う団体の考え。


改めてスケジュールを確認すると、外せない予定は無くて内務のみ。


翌日の経理業務を一度会社に戻り済ませて、22時頃に仙台に向けて東京を出発しました。


後輩の運転する車で、東北道を北上。使い慣れた東北道でしたが、明らかに普段と違い、対面の逆車線には、非常灯をつけた自衛隊や、警察の緊急車両が列を成して帰ってきます。 また、私たちと同じ下りの路線にも、大量の緊急車両、ナンバーや表記されている師団をみると、全国各地から集まっているようです。 緊急車両以外はトラックばかりで、普通車の数は本当に少なかったです。 


そんな、状況にただならぬ事態であった事を改めて肌で感じさせます。

そして、ビックリしたのが、とにかく道路がデコボコしている事。特に福島県内は、新しいアスファルトで修理はしてあるんですが、時速100K程で走っていても、かなり『がったーん』と大きく車がはねます。


そんな中仙台についたのは、夜の2時過ぎでした。 続きは後日です。

まずは、東北地方太平洋沖地震にて被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。私たち民間人にできることは限られますが、出来る限りの協力はさせていただきたいと思います。


さて、本当に久しぶりの投稿となってしまいました。3月に入って、最近上げる話題がちょっとゆるい感じがしていたので、ちゃんとタイトルどおりの不動産に関する話題を探していたところ、東京にも地震がおきました。


地震本来の脅威である、揺れやその揺れによる倒壊、また火災は多少あったようですが、それでも大きなダメージを受けたと言うほどではありません。


しかしながら、ご周知の交通機関のストップ、原発や帰宅困難者、果ては買占めなど、二次被害、三次被害、もしくは人災と思えるようなことに苦労しました。


これは、人口集中による問題でしょう。


そういう意味では、1200万人がいる東京に住むということ自体が、一つのリスクである事を認識する必要があると思いました。


今回、地震のリスクを不動産と言うことに絞って言うなら、①倒壊や破損による修復、②破損による営業停止やその損害賠償、③価値の低下、④人的な被害やその損害賠償、と言ったところでしょうか。


このリスクを大きく分けるのが、1981年以前の旧耐震と呼ばれる基準で建っているか、それ以降の基準である新耐震であるかによって違ってきます。


問題はこの旧耐震の不動産をどのようにリスクから守るかということでしょう。


まずは、新耐震基準に向けた工事を行なう。最近よく耐震工事を見ます。窓の内側に補強をいれたり、巨大な車のサスペンションのようなダンパーを入れたい。


そして、自身の持つ不動産を分散する。特に地域を分けることで、手持ちのすべての物件が無くなるリスクは大きく減るはずです。


あとは、保険。ただし、この保険、よく規約を見て加入しないと、地震に関する事故すべてに効くわけでは無いようです。倒壊や半壊と言う状態でなければ、その損害の5%まで。といったケースもあるようですので、よくよく注意をしてください。


神田あたりでは、土地と建物の所有者が別れている場合があります。底地権者は投資としての率は悪いかも知れませんが、瑕疵の可能性が低いことや、メンテナンスがいらないこと、また今回のような地震で液状化などの問題がなければ、建物を所有するよりリスクが低いのも事実です。


やはり、複数の不動産を投資目的で持つ場合は、以上にあげたリスク分散を適度に混ぜ合わせることの大切さを今回の地震で学びました。


どこか自分の心の中で、「地震保険に入れば大丈夫。地震なんてそんなにおきない、おきない。」と思っていた節があります。今回はたまたま、倒壊を免れ、東京全体に色々なことを教訓として残した地震だと思います。


※当日車を使って帰った私は、通常20分のところが4時間30分以上かかってしまいました。いざと言うときは車は使っちゃダメですね。

神田を歩いていると本当にアジのある建物にぶつかります。


不動産投資のABC

猿楽町にある古い教会。

不動産投資のABC

専大前交差点の近く。

不動産投資のABC

区の出張所跡。


こういう建物を発見するたびに、やっぱり神田周辺は古くから人の集まる地域なんだと感じます。


けっこうこんな建物が無残にも壊されちゃうケースが多々あります。


スクラップ&ビルドの時代から、リノベーションの時代へかわりつつある今ですが、できればユニークな建物は守ってもらいたいものです。