歯肉圧拝で圧拝糸を2本歯肉溝に挿入した。そのまま5~6分待つ。その後、後から入れた糸を静かに除去すると歯肉溝が押し広げられた状態となる。


真横から見ると、歯肉溝の一番深い所に1本目の圧拝糸、歯の根面がわずかにあって形成したマージン部、横に広がった歯肉の頂縁となっているのが想像できるだろうか。


その押し広げられた歯肉溝の中に印象材を流し込む。当然、1本目の糸は残っている。


そのスペースに印象材を入れる目的で歯肉圧拝をしたのだ。


マージンとは形成限界のことであり、マージンの型採りができていなければ、補綴物、冠を作ることは不可能。先に進めない。


また、印象採得は歯科医の仕事であり、印象が採れているかどうかは全て歯科医の判断と責任に負う。


○か×か二つに一つ。


多数歯の印象を控えた前夜に、酒量が増える歯科医は私だけではないと思いたい。




  【 5号が出ました! 『週にいっぺん、歯の話』 】



  《神田錦町歯科・新御茶ノ水駅から徒歩3分》