3月終了。4月突入。
花粉よ。早く終わっとくれ。
この三ヶ月を振り返るにつけ、自分なりに良い出来の講談もあり、全く駄目な時もあるという。如実ですよ、如実。
恐らくジジイになれば小技と寝技を覚え、泥試合に持ち込んだりと、老獪なテクニックで講談を楽しめるんでしょう。寄席がハネタ後は、愛人と弟子を連れて打ち上げなんでしょう。高笑いしまくりなんでしょう。
ただね、若いうちは講談は手に負えんですわ。じゃじゃ馬すぎて。
つくづく、お月様を虫取り網ですくう事を考えていた時代が楽しかった。
大人になり、NASAとかそういう本気なワードを言われた瞬間に、途端に頭が痛くなるという。
今、物語を読むという相当なメルヘンチックな仕事をしてるけど、メルヘンすぎて頭痛い。楽しいのは間違いないんだけど
もうね。コツコツコツコツ。
そういえば幼稚園の頃、4歳くらい。誕生月の子が壇上にあげられて、名前と誕生日を言うという行事があったな。先生が聞いてきて、それに答える形。
そういうの苦手だったわ。
初めての人前という事でド緊張で、本名までは言えたけれど、誕生日を言う時に頭が真っ白になり、ひたすら泣いたんだ。
帰り道、親友の佐藤君に、
「言葉が出てこなくなったよ。」
と言ったら、佐藤君優しかった。
「そりゃ誕生日は言えないよ。」って。そんな事ないだろうに。
その翌月、佐藤君が壇上にあげられて、同じように誕生日をいうくだりで、シャイすぎて同じように泣いてたな。
俺達は、自分の誕生日も言えない頃からの仲だったんだ。
その後中学校で別れ、風の噂で佐藤君は公務員に。私は講談師に。
まぁあの頃よりは、人前で少しは喋れるようなったよ。四半世紀たったし。
何となく思い出したとさ。
4月頑張ります。