私の前座時代の日記がいいなぁ。精神がきてるね。
1年半くらい前の日記かな。もう前座もトップの頃であろう。
前座って大変だったんだなと他人事で分かる。
ー以下引用ー
歯医者に行くといつも思う。何なのだこの感じはと。あの失った物は二度と戻らない、覆水盆に返らず感が腹が立つのである。
最近、近所にあるニコニコしているだけが取り柄の歯医者から、名医と名高い歯医者に変えた。
成る程、名医である。前のニコニコ歯医者とは違う。無駄にニコニコしない。ニコニコしてる奴は信用出来ない。
歯科衛生士の顔が異常に美人ぞろいなのをみると、院長は自分に素直な性格であるともみえた。そういうのを隠さないのも結構である。
それはともかく、前座生活がもう限界です。
今日も後輩がよそ見をして着付けに遅れた。それは大した事はない。よくある事だ。ところが私は「お前がやれよ」これの50倍くらい怖い言い方できれてしまった。精神のバランスが取れないのである。
あんなに強く言う必要はなかった。昔自分が言われて嫌な事を、あぁいう風になるのだけはやめようと思ったのに前座の上の方になると自分がやっている。
今の寄席には、A太郎兄さんも鯉八兄さんも雷太兄さんも小笑兄も羽光兄さんもいない。キャプテン翼でいう南葛に、翼君も岬君も若林くんも滝あたりまでいないのである。
もちろん素敵な後輩はいるが、昔の香りを持っているのは少しいしかいない。
自然に苛立つのである。しかし翻って自分はどうだったたろう。平気でよそ見をして平気で自分より先輩が仕事をしてるのを半笑いで見ていた。今でもそうである。前座能力は低いままだ。
しかし、諸先輩方は皆優しかった。確実にいらついていたであろうにやたら優しかった。翻って自分はどうだろう。バランスが取れない、苛立ちがとれない。
その後、その後輩が何故か私(タテ)が渡す封筒を勝手に渡していた。まるで、お前もタテの仕事やってねぇじゃんといわんばかりの行動だった。
プチレディー姉さんに渡す物をマジックジェミー姉さんに渡していた。事後報告がそやつからあった。別のタテだったら、それは私の仕事だから勝手にやらないでねというところだが、精一杯の愛想笑いで「ありがとう」と言っておいた。悪気はないはずだ・・・
同日、安い弁当屋で後輩全員に弁当を買った。寄席の終演時間30分前に綺麗に二つ残っていた。恐らくお腹がいっぱいだったのだろう。間違いなく下には回したはずなんだが・・・いや、お前の弁当なんか食えるかと言いたいのか。捨てるにしても、分からないようにしてほしいものだが、酷く疲れている。
しかし翻ってどうだろう。私はもっと先輩に無礼な事をしてきたはずだし、確実にしてきた。だが先輩は全部笑いに変えていた。腹もたったろうに。上に成る程、確実に孤独になる。私は上に助けられていたんだなと実感した次第。
何の笑いのない日記を書いているのも、精神が弱っているってこったど思う。
精神に余裕がないと笑いは生み出せないし。あぁ早く二つ目になりたい。
ー以上引用ー
ククク、憧れの二つ目になったよ。
(((o(*゚▽゚*)o)))
あと、プチレディー姉さんとかの言い方も、今となると面白いね。