マカオで、戦災孤児になった。


韓国系フランス人のシスターの親切で、生き延びた。

彼女の縁で、在日韓国人の養子になり、日本に舞い戻った。



二つの国の狭間で、揺れ動いている。


報道の偏りのせいで…



不運にも、「従軍慰安婦」になってしまった老婦。


もう何年も生きられれない彼女の願いは、「名誉の回復」のみ。



そのためだけの、「強制的」の認証要求。



犯罪 加害者の「常套句」は、証拠の提示。



徹底的に焼却処分した自信があるだけに、強硬!



ぬぐいきれない後ろめたさは、補償金に焦点をずらすことに、躍起!



老い先短い老婦たちが、金に執着する必要はない。



「このままでは、なんのために生まれてきたのか分からない」と、ハラハラ大粒の涙を流す彼女らにかける言葉は、誰も持ち合わせていない。


二つの国の言葉が分かると、「報道の偏り」は、大きな犯罪に等しいことに、気がついてしまう。