二歳 年上の "義理の兄"が 居る 。
もし、 わたしが もらわれて来なければ、 四人兄弟の 末っ子として、 変な 苦労をする必要が なかった 義兄 。
義父は、 やはり 末っ子の生まれで、 身体が弱いとの "定評"で 生涯一切働かず、 84歳で その一生を 終えた 。
顔立ちと 体形が 似通って 生まれた義兄を、 義母と義姉の 二人は、 まるで 義父と同じように "気を配り ハレモのにさわるように" 大切に 過保護に 育てた 。
わたしは、 ある時は 義兄のボディーガード、 ある時は 下僕のように 常に一緒に行動したが、
義兄は、
決して 虚弱体質などでは なかったが、 義母と義姉の前では 「 いつも 体調不良 」を 装おうのが 当たり前に なっていってしまった 。
後年彼が、
巡り合わせの 妙な "運命"に、
振り回されるように なったのも、
自分で 蒔いた種の 反動なのかも しれない 。
三十代で 若ハゲになり、
今年 二月には "前立腺癌の手術"を受け、
術後の経過は、 執刀医も 驚くほど順調 だったのに、
義姉の、
「 あんた 本当に大丈夫
ホントは どこか痛いん でしょ! お姉ちゃんには、 遠慮しないで いいのよ!! 本当は 癌が転移して どこか痛いんじゃないの
」
義姉の期待に なんとか応えたかった 義兄は、
"皮膚癌への 転移の疑い"を かち取り、
明日、 八事日赤病院
に 検査入院の 運びとなりました 。
ホントは痛いはずなのに、
どこか誇らしげで なんとなくホッとして うれしそうな 義兄と、
やっぱり そうでしょ!! と 云わんばかりに、
なんとなく 得意そうな 義姉を 横から見ていると、
この二人の、
寿命と運命は これから先 どうなっていくのか、
とても 気になるんだよねー 。
もし、 わたしが もらわれて来なければ、 四人兄弟の 末っ子として、 変な 苦労をする必要が なかった 義兄 。
義父は、 やはり 末っ子の生まれで、 身体が弱いとの "定評"で 生涯一切働かず、 84歳で その一生を 終えた 。
顔立ちと 体形が 似通って 生まれた義兄を、 義母と義姉の 二人は、 まるで 義父と同じように "気を配り ハレモのにさわるように" 大切に 過保護に 育てた 。
わたしは、 ある時は 義兄のボディーガード、 ある時は 下僕のように 常に一緒に行動したが、
義兄は、
決して 虚弱体質などでは なかったが、 義母と義姉の前では 「 いつも 体調不良 」を 装おうのが 当たり前に なっていってしまった 。
後年彼が、
巡り合わせの 妙な "運命"に、
振り回されるように なったのも、
自分で 蒔いた種の 反動なのかも しれない 。
三十代で 若ハゲになり、
今年 二月には "前立腺癌の手術"を受け、
術後の経過は、 執刀医も 驚くほど順調 だったのに、
義姉の、
「 あんた 本当に大丈夫
ホントは どこか痛いん でしょ! お姉ちゃんには、 遠慮しないで いいのよ!! 本当は 癌が転移して どこか痛いんじゃないの
」義姉の期待に なんとか応えたかった 義兄は、
"皮膚癌への 転移の疑い"を かち取り、
明日、 八事日赤病院
に 検査入院の 運びとなりました 。ホントは痛いはずなのに、
どこか誇らしげで なんとなくホッとして うれしそうな 義兄と、
やっぱり そうでしょ!! と 云わんばかりに、
なんとなく 得意そうな 義姉を 横から見ていると、
この二人の、
寿命と運命は これから先 どうなっていくのか、
とても 気になるんだよねー 。