①からの続きです。

 

エコー画像を私も確認しながら検査はすすみます。

右胸は何もなく、問題の左胸。

しこりのあたりには、しっかりと黒い塊が。


「これが腫瘍ですね」


表面的には小豆大でしたが、深いところはさらに大きく広がっていて、19ミリ。

最新のエコー機械らしく、キレイに見えるも、画像処理トラブル発生。

先生やスタッフたちがあたふた。

私はお胸をペロンとした状態で「画像処理エラーですかね」と世間話。
エコーで患部を確認したらいよいよ針です。


「痛いですよ。ごめんね」と何度も言う先生。

「大丈夫です!やっちゃってください」と私。

「では、いきますよ」


チク。


エコー画面で針が胸に刺さるのが見えます。

刺した瞬間は注射程度。

こんなもんか・・・と思ったのも束の間。

 

そこからが地獄。

 

画面を見ていると刺した針が腫瘍の中に届くまで針をスーっと押していきます。

そこから引きます。

また押します。

細胞採取のための、この針の出し入れが痛い!

 

鈍痛がずっと続くのではなくて、

定期的に打ち続けられる釘のような感じで、一回やわらぐから次の痛みが際立つ。

痛いのがくるのが動きとともにわかる(見える)から、さらに痛い。

 

そして長い。

一回刺して終わりじゃなくて、何度も何度も。

私「うーーーーーーーーーーーーーーー痛いっっ痛いです・・・」

先生「ごめんねー。大丈夫?」

私「がんばりますー。いたいー」

 

痛みから逃れたくて考える。
苦痛は一度の大きな痛みよりも、長く続く痛みのほうが精神的にくるな。
拷問とかもっとつらいよな。そう思うと、医療行為だしなんてことないぞ。大丈夫だ、私。
きっと1分もかかっていない検査だろうに、私にはすごく長い時間に感じた。

そして針がすっと抜けて、終わった…
と思った瞬間、先生からまさかの声が!!


先生「はい、1回目終わりましたー」
私(息絶え絶えで)「え??1回目!??」

先生「ごめんね、細胞の量が少ないと正確に診断できないから。2回採るんですよ。大丈夫?気持ち悪くない??」
私「はぅぅぅ・・・はい。大丈夫です。やります!」

 

そして2回目。
 

チク。
 

あれ?2回目のほうが最初より痛くないかも。
いや、痛い。
ん?痛いというか熱い。
針刺されてるところアツイです。
痛み通り越して熱くなっちゃった。
 

そして2回目も長い。
先生がなんか説明してくれてるけど、私の頭の中は
まだかまだか、まだか、、、終わりはまだか・・・呪文のように繰り返す。

そうこうしているうちに終了。
患部から採取したものを見せてくれた。
ピンク色の液体に赤い血のようなものがちらほら。
生々しくもあり、ちょっとキレイ。
いやしかし・・・痛かった・・・死ぬかと思った。
終わってからもずっと、胸がジンジンする。

看護師さん「大丈夫ですか?頭ふらふらしませんか?」
半泣きで「はひ・・・」というのが精いっぱい。

針刺したところに絆創膏を貼ってもらい
服を着て今日の説明をうける。
マンモグラフィ、エコー画像を見ながら先生が言う。
「しこり」は約19ミリ。
乳管が広がっていてその中に腫瘍があってその中に分泌物が入っているようで、それを本日採取。
検査結果を見ないと何ともいえないけど
 

血性がみられるので、稀に「おとなしめのガン」の可能性もあるとのこと。

結果が出るのは次回10日ですが、判断がつきにくいようだと12日になりますが、いかがしますか?

早く結果を知りたいので迷わず10日をセレクト。
良性なら10日に分かる可能性が高いから、早く聞いて安心したい。
半分願掛け。
 

※次回「ネット診断」へ続きます。

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