ここ十日ばかりのうちに

急に肌寒くなった

夜ねるとき、薄布団でも身体にかけて寝なければ

体調を悪くする

秋になるとふと、1つの短歌を思い出す

「菊薫る秋深し日に生まれたる○○子の胸に幸い来たれ」と云う一句である

この句は私が高校の時、

一つ先輩の放送クラブの男性からハンカチのプレゼントと共に貰ったものである

ハンカチは一度も使うことがなかったが

なぜかこの短歌だけは何十年たっても忘れない

時々思い出しては、なぜ覚えているのだろうと思うのだ

よほどインパクトの強い思い出だったのだ

懐かしい高校時代である

この短歌は上出来ではないと念を押しておく

菊と秋の季語が重複しているから、良くないとの評価が下るはずだ

しかし不思議なことに菊と秋の重なりが

この句の品格と深さを作っているのである

平坦な下の句を生かすには

「菊薫る秋深し日」で飾るのが相応しいと思えてくる

値打ちのある、いつまでも消えない名句なのである