手乗り文鳥ベルジの一生。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


我が家へ3番目にやって来たのがこの手乗り文鳥ベルジでした。それ以前にオカメインコのクックを医療ミスで亡くしていたので、今度飼う鳥は丈夫な文鳥がいいねと家族と話していたのです。オカメインコには命の保証書がついており、数ヶ月で落鳥してしまった場合は購入時の金額で別の鳥を再購入出来るシステムだったのですが、インコ専門の鳥店だったため、さすがにもう一度オカメインコを飼う気にはなれなかったのです。インコの種類は他にも沢山いますが、セキセイインコのように、初心者でも割りと簡単に飼える鳥は少ないのです。飼うならばやはり雛からでないと、なついてくれないと思っていたのです。そして文鳥なら丈夫でもあるし、飼い易いので娘が決めました。それがクックと同じ運命を辿るとも知らずに。元気な雛はまだ♂♀の区別は付きません。毎日楽しみに一生懸命育てたにも関わらず、僅か3週間でその一生を終えてしまったのです。悲しみがクックの時と同じように我が家に訪れたのです。原因は分からず、獣医にも見せる時間もないままベルジはサッと空に舞い上がってしまったのです。さよならも告げず…。命の儚さを身に染みて感じました。あれからもう直ぐ一年が経ちます。ベランダの植木鉢にクックと一緒に眠っています。今頃は空の天使から餌を貰い天使の差し出す白い指を止まり木にしてさえずっている事でしょう。