3/3 文楽劇場にて人間国宝 奥村旭翠が演奏する 龍の口のあらすじです😊



題名の『龍の口』とは鎌倉時代の刑場です。
神奈川県藤沢市片瀬で江ノ島の近く。
しかし、今この地名は有りません。

法華宗の開祖 日蓮は鎌倉幕府に捕らえられ、ここで正に斬首されようとした時、月のような光の球が東南に現れ、西南に飛び去ったと伝えられています。

首を斬ろうとした武士は倒れ、他の武士達も目が眩んで倒れ込んだり逃げ出したり、大変な騒ぎ。

これが龍の口の奇跡と言われます。

1271年9月12日の事です。
当時は浄土教が全盛でした。
日蓮は1260年『立正安国論』を著し、浄土教を禁圧して法華経に帰依しないなら内乱が起こり、他国から侵略されるだろうと為施政者の責任を問いました。

この為、浄土教側や幕府から弾圧を受けます。
おりしも、1268年正月、蒙古が日本に服従を迫り、関係が急速に悪化。
日蓮はこれを自分の予言が的中したと喧伝し、捕らえられたのです。

人間国宝 奥村旭翠の琵琶でどの様に『奇跡』が表現されるか楽しみです。