さらば山陽新幹線の車内販売&SL人吉 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(終了時期が正式発表)

 

ダイヤ改正では新たなサービスが発表されますが,同時に無くなってしまうサービスもあります.本日1/25に,JR西日本・JR九州からそれぞれ,ダイヤ改正前後に終了するサービスの詳細が発表されましたので,当ブログでも取り上げます.

 

  3/15 山陽新幹線普通車での車内販売終了

車内販売の営業員は現行の山陽新幹線の営業体制(博多発着ののぞみと,広島発着ののぞみグリーン車のみ営業)においても同時に50名以上の方々が働いていらっしゃいますが,最近はそれだけの雇用を維持できるほどの売り上げがなくなってきている可能性があります.また,車内販売の営業員の業務は単に車内販売のみではなく,緊急時の対応,不審な行動を取る乗客や不審な荷物の対応の車掌への引き継ぎ,ひいては車両の異常の前兆を車掌に報告する,など,多岐に渡り,身体的にはもちろん精神的にも負担がかかる業務であり,航空機の客室乗務員や鉄道車両の運転士ほどではありませんが,どなたでも務まる仕事ではありません.そのような業務に就く方を何十人も揃えるのはかなり困難になってきました.そこで,

3/16以降,山陽新幹線の車内販売の営業が,16両編成の「のぞみ」「ひかり」のグリーン車のみになります.

現行と異なり,「ひかり」や,岡山発着の「のぞみ」でも営業されます.山陽新幹線では事前予約で駅弁を車内で受け取ることができる「駅弁デリ」サービスがありますが,これについてもグリーン車のみになります.

一方,ハローキティ新幹線の1号車の売店は営業が継続されます.サービス低下もいいところですが人手不足はどうしようもありません.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240125_00_press_sanyou.pdf

 

筆者としてはこれは既定路線と判断しており,最近は短距離でも博多発着の「のぞみ」を選び,車内販売を利用するようにしていました.山陽新幹線区間ではJR東海リテイリング・プラスのモバイルオーダーシステムは使用せず,グリーン車の車内販売はワゴンが巡回する形になります.

 

追記:OHK岡山放送の報道によると,普通車の乗客が車販準備室(11号車にあります)まで出向いて車内販売の商品を買うことは可能であるとのことです.

 

一方,JR東海リテイリング・プラスでは車内販売で使用したカートを,抽選で50名の方に10万円で販売すると告知されています.

 

  3/23・24 SL人吉ラストラン

「SL人吉」については,一般販売での運行終了を3/23とすると決定しました.その後,3/24に沿線住民を招待しての,八代駅での引退式が行われます.

 

https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2024/01/25/20240125_sl_hitoyoshi.pdf

 

3/23はこれまでと異なり,博多発着での運転,それも,熊本側に58654号機を連結するという,最初で最後の運転方式が取られます.指定券の発売日が2/23(金・祝)であるため,児童・生徒及びその保護者が指定券獲得競争に直接参戦します.指定券の難易度は非常に高いです.また,撮影でも大いに注目されます.

また,これに合わせてグッズが追加されます.

 

今回SL人吉が引退となった主原因は50系700番台の検査切れ・老朽化です.58654号機については,「ななつ星in九州」を牽引するのは警備上の理由で難しいとしても,何かしらの国鉄型気動車を牽引させるなどの活用を期待します.