【運行開始5周年】KATO 10-1447 E001系「TRAIN SUITE 四季島」 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(デザイン・内装・サービス・技術ともJR東日本の車両としては一線を画す)

 

本日は2022/5/1です.E001系「TRAIN SUITE 四季島」を取り上げたいと思っていましたので書くこととします.さる5年前の2017/5/1 11:40に,この列車は上野駅13番線を多くの関係者(と鉄道ファン)の皆様に見送られて出発しました[1].

客室は全てスイートタイプの個室寝台となっており,細かい四角形が多数並ぶ,鉄道車両らしからぬデザインとなっております.

一部の客車にはパンタグラフとモーターが装備されています.

乗客は全てこの5号車から出入りし,他の車両のドアは非常口扱いです.

両端の車両にはディーゼルエンジンを搭載,これにより,「直流1500V」「交流50Hz 20000V」「交流50Hz 25000V」,保安装置も「ATS-P」と「DS-ATC」に対応しており,まさしく東日本のほぼ全ての路線どころか,2016/3/26以降で海峡線を自力走行できる唯一の在来線旅客車両となっています.つまり,超高規格路線(=海峡線)・通勤路線・ローカル線[2]のどのような路線でも走行していることになります.このような車両は非常に珍しく,JR東日本どころか,日本国内では他にありません.形式名も特別に「E001系」になっています.

超豪華車両ゆえにブランドイメージ維持の観点からも模型製品化は困難と思っていましたら,2017年7月にまさかのKATOから受注開始され,すぐに注文しました.当時の筆者のコレクションに東日本の車両は少なかったのですが,「四季島」の販売実績がなければその先の「ななつ星in九州」「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の製品化などは実現しようがないうえ,先述の通り「四季島」はどのような光景も走ることができます.購入しない手はありませんでした.試作品画像などは発売まで公開されませんでしたが,KATO製品であるため安心できていました.製品は10両のNゲージ鉄道模型製品としては高額ですが妥当な域であり,別付けパーツも一切存在しません.車両の位置付けを考えると「最高級品」でありながら,一切鉄道模型を扱ったことがない方が遊ぶことも考慮した「初心者向け製品」でもあるため,いかに企画が困難な製品であるかがよくわかります.「四季島」に乗車される方であれば,ご自身やお子様・お孫様へのお土産としてこの製品が自然と選択肢に入ると思います.

現在の筆者のコレクションの位置付けとしては,他の新幹線(東日本以外含む)や「えちごトキめき鉄道」と並べる車両となっています.

室内灯を装備していますが,筆者は1・10号車に「蛍光灯色」を使用しました.

 

運行開始から5年,このような形であれJRが寝台列車を残していたことには本来は感謝しなければならないかもしれません.そして,模型も再販が望まれますが,許諾からやり直しであり,「完全新規製作の新製品」並みの生産体制・営業体制を整えることが考えられます.

動画

発売されて程なく作成した動画です.動画中の実車画像は筆者と実際に面識のある知人から許可を得て使用しています.

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「ななつ星」「瑞風」もその後,無事発売されました.

 

 

[1]:この日,上野駅14番線に明らかに撮影させまいという意図を感じる回送列車が入線していたことは有名です.また,2022年現在でも,「四季島」入線中の上野駅13番線はツアー参加者・関係者のみの立ち入りにのみとなっています.

[2]:3泊4日コースで陸羽東線の鳴子温泉駅に入る他,磐越西線・北上線に入ることがあります.

2022/4のアクセスについて

アクセス数30,084件,訪問者数23,647件でした.

ニュース性の高い記事(プレスリリース・新製品発表の解説記事,実施直後のイベント・発売直後の鉄道模型製品の記事)を除くと,反響が高い記事は以下が挙げられます.