さらば国鉄岡山&名古屋 | 金屋代かずおのお部屋

金屋代かずおのお部屋

周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(この光景も過去のものに)

 

2021/11/18までに,JR各社から多くのニュースが発表されていますので,まとめることとします.一部データはwikipediaからの引用となります.

岡山支社に新型車両投入

ブログの論調を考えるとこれが最も大きなニュースとなります.ついに,JR西日本岡山支社の山陽本線などに新型車両が投入されます.227系電車をベースとした新型車両が2023年度以降,2両・3両編成で合計101両導入されます.「227系ベース」であること以外は技術・外装・内装などの詳細は発表されておらず,「229系」「325系」かもしれません.この車両が「マリンライナー」に使用されるかどうかは不明ですが注目はします.

しかし,現行の岡山電車区には115系のみで157両あり,この投入計画では岡山地区の混雑化・短編成化・ロングシート化に詰めろがかかっています.おそらくは追加の投入があるのではないかと思います.網干総合車両所本所の221系では,吹田総合車両所奈良支所の103・201系を置き換えることが精一杯です.

なお,「データで見るJR西日本」によると,百の位「8」を直流電車に,十の位「5・6」を通勤・近郊型電車に使えるとあるため,229系の次は「831系」または「851系」が考えられます.かなり先ですが,当該形式登場時点ではJR九州821系もJR東日本E235系も十分現役である可能性はあります.

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211118_06_new.pdf

https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2021_15.pdf

JR東海から国鉄車両全廃

2021/3/5(土)に,JR東海では久々となる新型車両「315系」が中央本線 中津川〜名古屋で運行を開始します.2023年中に中津川〜名古屋で運行する車両を315系に統一するとのことで,JR東海が所有する国鉄引き継ぎ車両(211系0番台2本)の運行が終了します(ただし2021/3/4の引退ではない可能性があります).

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041578.pdf

山形新幹線全席指定席化

山形新幹線では自由席の混雑が激しく,プレスリリースで報じられている以外にも例えば「福島駅でやまびこに・から乗り換える」という事態が発生していました.そこで,山形新幹線のすべての列車は全席指定席となりました.料金体系も変更となります.

E3系1000番台の列車ではコンセントがない,元自由席の車両はシートピッチが狭いなどの難点はありますが,E8系投入・福島駅改良と加えて,山形新幹線は大きく変わりつつあります.

 

https://www.jreast.co.jp/press/2021/sendai/20211116_s01.pdf

「WEST EXPRESS 銀河」山陽本線運行

「WE銀河」の山陽本線運行のツアー内容が発表されました.下関→大阪で33,900円からの,目的地宿泊必須のツアーとなっています.乗車月ごとに1回応募が可能の抽選制であることも前回と同じです.上りの柳井駅でのおもてなしの内容が一部変更になります.

筆者は今回は申し込みをしようと考えています.

 

おもてなし:

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211112_05_ginga.pdf

申し込みページ:

その他

  • JR北海道キヤ291型が発表されました.類似の車両「キヤ143型」を発表直後に納入したJR西日本とは対照的に,納入などを行った上での満を辞しての発表となりました.
  • 12/11・12に肥薩おれんじ鉄道も通過する「つばめ」のリバイバル運転が行われます.
  • この冬も「SLクリスマス号」「SL津和野稲荷号」が運転されます.特別乗車記念証が配布されます.
  • これに関連して,12/24(金)〜25(土)の「SLクリスマス号」の運行準備の撮影・見学ができるツアーが明日11/19 15:00に発売されます.新大阪発のみの設定と地元の方には厳しい設定となっていますが,一方で復路の新幹線がツアーに組み込まれない,ある意味では平等な設定となっています.
  • 岩手めんこいテレビは,動力付き客車キハ141-700系の老朽化にともない,「SL銀河」が2023年夏までに廃止され,近日中に正式に発表されると報じました.極めて残念といえます.筆者の私見では,赤字の上場企業であるJR東日本に後継の客車を(新造はもちろん改造でも)用意する企業余力はなく,牽引機C58 239は岩手県の縁が強く高崎に持っていくことは難しいと思います.運行を継続するのであれば「GV-E197型」や「キハ110型」を活用して客車に見立てるしかなくこれはすぐには実現できません.

https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20211110_KO_291.pdf

https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2021/11/17/211117_787_tokubetu_unkou.pdf

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211117_00_press_sl_yamaguchi.pdf

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211117_02_d51.pdf

 

時代は少しづつ確かに動いています.

 

2021/11/19追記:

「SL銀河」の廃止は正式に発表されました.2014年4月の運行から約9年,休車時期もあった可能性があったと思われますが客車が全検の時期を迎えてしまった,ということでしょう.観光列車が全検を通るのは最近では稀で,使用された車両や別の車両を改造することが多くなっています.なお,後継の観光列車の検討がなされます.

https://www.jreast.co.jp/press/2021/morioka/20211119_mr01.pdf

当記事には多くの反響をいただいております.ありがとうございます.