(2021/6/30に引退)
本日はJR東日本から,東京オリンピックに関する臨時列車が発表されました[1].首都圏では一部の日程・線区で深夜運転が復活するほか,仙台→東京で2002年サッカーワールドカップ以来の新幹線の夜行運行が設定されました.18年前と異なり,個人の行動が収益になる手段がはるかに増えていることに注意します.ひょっとすると観客の輸送という本来の列車の役割が果たされない可能性があるかもしれません.なお,上述の夜行新幹線を含む多くの列車ではグリーン車・グランクラスは利用できません.
7/13追記:オリンピックのほとんどの競技が無観客となったことに伴い,「新幹線の夜行運行」を含む多くの列車は実際には運行されませんでした.設定されたことは記録しておきます.
参考:
https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210713_ho01.pdf
7/17追記:「新幹線の夜行運行」が取りやめになった理由として,競技観戦と関係のない鉄道ファンの利用が見込まれることを組織委員会が懸念していたと報じられたことを追記しておきます.時代は大きく変わったものです.仕方がありません.
北九州地区の交流を支えてきた,国鉄屈指の名車が本日,まもなく引退です.これに合わせてか,兼ねてからTOMIXから発売されていた「キハ66・67型」に,新たに国鉄末期に冷却水循環ポンプを追加した「冷却機能強化型」が追加されました.引退が間近ということもあり,最近の発売ですが市場からは消えつつあります.
キハ66・67史上最も賑やかな形態です.登場当時新幹線にしか使用されていなかった転換クロスシートの採用がよく話題になりますが,メカニズム面でもいかにこの車両が革新的であったかがよくわかります.
この際旧製品も用意しました.旧製品はシートの色が白になっています.
キハ58・28などと組み合わせて,まだ炭鉱が活動していた北九州地区の通勤通学を支えたほか,急行列車にも使用されました.細かい車両の整備はまだですが,転写シートは全30両収録されており,9〜15番はあの「SUBARU」こと富士重工製となっています.また,所属表記「門カタ」も今回の製品には収録されています.TOMIXのHGシリーズの進化が止まりません.
キハ66・67の活躍も残り数十分となりました.キハ200系・813系・817系・821系,そしてYC1系,後続の形式は間違いなく地域に根ざして活躍しています.これらの形式も素晴らしいですが,それ以上にキハ66・67型がすごすぎたのです.間違いなく,なりを潜めていた日本国有鉄道時代において,「或る列車」から「783系」「787系」「ななつ星in九州」に繋がる,九州豪華車両の一員です.今後,どのように見送られるかどうか引き続き注視します.
ありがとう,キハ66・67型!
[1]:
https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210630_ho04.pdf