さらば「SL北びわこ号」・岡山県新観光列車など | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(SLが12系を引っ張るのは見納め??)

 

5/20〜21にかけ,JR西日本を中心とした各社から様々な発表がありました.当ブログは「Nゲージ模型模型」「山口県の鉄道」を中心とした構成となっていますが,鉄道事業者の発表は注目しておきます.

さらば「SL北びわこ号」

「SL北びわこ号」に使用される12系は,部品の供給が難しくなった他,現代の運転事情[1]に合わないようでした.「SL北びわこ号」の運行が終了になります.最終運転日は2019/11/10でした.なお,SLの試運転は今後も北陸本線で行われるため,沿線でSLを見かける機会にはこと欠きません.

参考:

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210521_00_slkitabiwako.pdf

 

しかし,この理由であれば.「SLが12系を牽引することは今後ない」「12系の廃車が検討される」「『奥出雲おろち号』『サロンカーなにわ』も廃車が検討される」ということが容易に想像できます.後2車は近年に重要部検査を控え,そのレトロ感から今後はさらなる人気車両となりえます.2022年には「岡山デスティネーションキャンペーン」を控えていることもあり,JR西日本の判断が注目されます.

なお,これら合計15両が仮に廃車になる場合は,ぜひ東武鉄道で使用してほしいと筆者は思います.「サロンカーなにわ」は展望車・サロンカー・電源車を1両で確保でき,「奥出雲おろち号」の2両は,DE10・15型を遠隔で操作できるという,ある意味では東武鉄道に向いた車両です.

岡山の新観光列車

(画像は2017年に岩国駅で展示された際のものです)

 

岡山支社では「ノスタルジー」が事実上のイベント兼用車両となっていますが,この度,2022年夏の「岡山デスティネーションキャンペーン」に合わせ,キハ40型1両を「真ピンク色」に塗り替えた上で,新たな観光列車を導入すると発表されました.名称が募集されます.車内は食事が可能なレイアウト・アテンダントによる観光案内が行われるようです.

参考:

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210520_04_okayama_dc.pdf

また,「ラ・マルド・ボア」が赤穂線に2021年夏に入線,列車名は「ラ・マルド 備前長船」となり,日生まで入線します.

参考:

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210520_05_lamalledebois.pdf

夏の臨時列車

設定こそされていますが,多くの指定券販売は未定となっています.特に注目すべきは以下の列車でしょうか.

  • 「SL銀河」8/21:盛岡→釜石,8/22:釜石→盛岡
  • 「快速 谷川岳山開き」7/3:上野→土合,7/4:土合→上野・185系で運転
  • 「SL人吉」7月〜9月の土日(夏休み期間は加えて月金)中心:熊本〜鳥栖
なお,これらの列車は撮影でも注目されますが,仮に思い通りの写真が撮れそうにない場合でも,決して他人に暴行を加えてはなりません.
参考:

https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210521_ho02.pdf

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2021/05/21/210521_syuusei_kaki_rinji.pdf

さらなる減便

JR西日本では,2021年10月に約130本を減便するダイヤ改正が行われることになりました.
参考:

新幹線の不適切な運行

JR東海は,2021/5/16の「ひかり633号」において,正規の手続きを取らず運転士が離席したことを発表しました.

参考:

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041076.pdf

 

この事象は各報道機関で大きく報じられ,定期列車のみでも毎時急行4本・快速2本・各停2本という過密ダイヤを実現するために[2],いかに東海道新幹線の運行がマンパワーに頼っているかが明るみになりました.今回は腹痛でしたが,いくら運転士のプロ意識が高くても,脳出血・心筋梗塞・動脈剥離などで突然危篤となる場合もあります.運転士の急病でより指令に緊急停止を相談できる,運転士資格を持つ車掌を同乗させる[3]など,安全性をより高めるための工夫は必要と言えます.通常の場合でも「新横浜〜名古屋」の約1時間20分はかなり運転士に負担がかかる業務のはずです.

 

なかなか苦しい日々が続いていますが,屈せず乗り越えていきたいところです.

 

※JR他社の話題もありますが,テーマは「【ニュース】JR西日本」とします.

 

[1]:当ブログの編集方針の都合でこのような表現となります.ご容赦ください.

[2]:他線区との比較の関係でこのように書きました.

[3]:すべての列車ではないものの実際に東海道新幹線では行われており,当該車掌は「列車長」と呼ばれます.