(広電の顔 被爆電車)
明日は6月10日,「路面電車の日」です.「路面電車の日」は広島発祥です.
例年広島電鉄では,この6月10日ごろに千田車庫を公開しています.残念ながら,今年は延期中止となりました.
筆者は過去に3回訪問していますので,紹介することとします.
2012年11月23日
いきなり6月のそれではありませんが,この年は広島電鉄創業100周年で,特別に公開イベントが行われました.
開業時の車両を模した「101号車」は,広島駅で行われた記念式典の後,祝賀電車として運行されました.
ドイツ・ドルトムントで使用されていた電車が,レストランとして使用されていました.レストランは期間限定でしたが,車両は場所を変えて保存されているようです.
バスも展示されていました.
他にも,久しぶりの走行となった3500型,1000型の模型などが展示され,100周年記念にふさわしい賑わいとなりました.
その後,念願のオープンとなった,ポポンデッタ広島サンモール店にも訪問しています.
2014年
多くの車両が並びます.一部の車両は運転台まで見ることができました.
通常出さない方向幕を表示することもありました.
台車が間近で見られるのも公開の魅力です.
2015年
この年の目玉は,被爆70年を祈念して整備された653号車です.
多くの人で集まりました.
広電千田車庫には工作工場があります.旋盤などがあります.
ただ,筆者は以前からJRの方が気になっていたので,路面電車まつりよりは,10月のJR貨物広島車両所公開に行く機会の方が多かったです.
このような車両基地公開,鉄道のPRには極めて有効,お子様には貴重な経験となるのですが,現代の考え方ですと非常に多くの来場者を狭い場所に集める大規模イベントとなってしまいました.
今後は事前応募制,主に家族づれをターゲットにして,運転台で制服を着て記念撮影,が中心のイベントにするのが良いのではと思います.そもそも,この手のイベントの最大かつ唯一の目的はPRです.古い車両を展示するのであれば,博物館に常設しておくという手もあります.
現に,大都市の車両基地公開は以前から想定以上の来場者を集めて混乱を極め,事前応募制に切り替える,車両の展示をやめるという事態になっていました.
(2019/4/29 新南陽駅のものです)
運転台の見学に何時間も並ぶのは個人的にはもう厳しいです.時代にあった変化は必要です.