金屋代鉄道では,主に「鉄道もけい展示会」向けに,子供にも著名なキャラクターが描かれたラッピング車輌も,全てではありませんが,地域に関わらず導入しています.
特にトミーテックは,タカラトミーのグループ会社であることから企画力に強みがあり,近年多数の製品が発売されています.
今回は,登場から20年以上,日本文化を代表するキャラクターに成長した「ポケモン」の一種,「ピカチュウ」をモチーフとした「Pokemon with YOU トレイン」を紹介します.
実車は東日本大震災の復興支援として,2012年に運行開始,主に大船渡線で運行されています.
当初は青を基調とした塗装に,当時最新の原作ゲーム「ブラック・ホワイト」をモチーフとした内容になっていましたが,2017年にピカチュウをモチーフとした内容に変更されました.
もっとも,原作ゲームは定期的に新作が発売,キャラクターの追加が行われており,2013年には「X・Y」が,2016年には「サン・ムーン」が,そして2019年には「ソード・シールド」が発売されます.鉄道車両をこれほど頻繁に改造することにはいかないので妥当であり,むしろより親しみやすくなったと言えます.
1号車であるキハ100-1はピカチュウのデザインにもある赤丸が印象的です.実車は「コミュニケーションシート車輌」として,こちらのみ指定券が発券されています.
2号車のキハ100-3は「プレイルーム車輌」です.
模型では室内灯が最初から装備されていますが,両車輌とも内装の表現はありません.
そして,床下にはポケモンの著作権表記があります.
パーツも取り付けやすく,塗装もよくできています.ヘッドマークは別パーツなので,両面テープで取り付けてください.
説明書にも書かれてありますが,特殊印刷ゆえに取り扱いには注意が必要です.
稀に髪の毛の巻き込みなどがありますので,購入の際は良くチェックすると良いです.
Nゲージ鉄道模型に先立ち発売されたプラレールと並べてみました.
TOMIXは事前にキハ100の通常塗装を製品化しており,「Pokemon with YOUトレイン」が製品化されることは想像できましたが,キハ100型試作車ならではのスカート形状も含めて,ここまで作ってくれるとは驚きです.
もちろん,すでに各地のレンタルレイアウトでも活躍しています.
新ポケモンの発表を伴うポケモンシリーズのゲームは数年に一度発売されますが,1年間ですら子供にとっては非常に長いです.開発・販売側が極力何かしらの形で毎年「ポケモン」のゲームを作る・出す方向になっていることもある程度は理解できます.
※2021/3/8に一部修正しました.