巨人・原辰徳監督(52)が3日、1番・坂本の打順を5日の横浜戦で降格させる可能性を示唆した。前日の試合後も最近の打撃内容に厳しい言葉を発していたが、その怒りは収まらず、ジャイアンツ球場で行われた練習では、坂本の打撃練習を“完全無視”。16日から始まるCSファーストステージまでの復活へ、荒療治に乗り出した。
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 怒りは収まっていなかった。2日の横浜戦で4打数無安打の坂本に対し「気になるのは勇人のポップフライ病だね。今までこれに関して一言も言わなかったけど、決断を下さないといけないかな」と苦言を呈した指揮官。一夜明けても、態度は冷たいままだった。
 正午から行われたチーム練習。原監督は一塁ベンチにドカッと座ったまま、選手の様子を見守った。約1時間後、坂本の打撃練習が始まると同時に、背中を向けてクラブハウスへ。午前中から2軍練習を視察していたことを理由に、食事休憩に入ってしまった。
 これまでの原監督なら、カミナリを落とした翌日は個別指導するなど、必ずフォローしていた。だが、今回は“完全無視”。坂本の打順変更について「(先発メンバー発表がある)あさって(5日)の5時半くらいに分かるでしょう」。今季2度目となる1番降格を示唆した。
 確かに、ここ5試合の坂本は20打数2安打。そのうち、フライアウトを12個も記録している。1番打者がこれではCSを勝ち抜き、日本一連覇は果たせない。同じ過ちを繰り返す21歳に、指揮官が危機感を募らせ、“荒療治”に乗り出した格好だ。
 打撃練習では、黙々とレベルスイングを繰り返した坂本。「最近は内容が悪いと思うので、一球一球、集中してやろうと思う」と話した。日本一へ、原監督の思いにこたえ、復活するしかない。巨人&北海道日本ハム&鹿島アントラーズ&竹内結子&志村けん&探偵!ナイトスクープ&シルシルミシル