【巨人1-3阪神】すでに風前のともしびだったリーグ4連覇。巨人が140試合目でV逸の現実を突きつけられた。原監督は「4連覇を目標に誇りと緊張の中で戦ったがこの結果。悔しいです」と沈痛な表情で語った。

 残り5試合で1敗も許されない。そんな状況でも今季を象徴するような内容で敗れた。先発・ゴンザレスが3回に坂に同点三塁打を浴びるなど3失点で逆転を許し降板。打線も4回以降は沈黙した。昨季は15勝2敗も、これで5勝13敗となった右腕は「調子はよかったけど、(坂の)三塁打から相手が積極的に振ってきた」とうなだれた。

 最後まで先発陣を立て直せなかった。今季のチームスローガンを「原点」に設定した原監督は中継ぎの山口を先発に転向させた。だが山口の調子が上がらず、守護神・クルーンの故障もあり、4月中旬に山口を中継ぎに配置転換。エース候補が1人抜けた。開幕5連勝の内海、6月中に10勝に到達した東野らは夏場に大失速し、7月以降の69試合で先発に白星が付いたのはわずか14試合。先発陣の不振は最後まで解消されなかった。

 打線にも誤算があった。昨季は5番に定着した亀井が今季は不振で1軍にも定着できず。8月から主将の阿部を5番起用した原監督は「(阿部が)6番以降の方が打線に厚みが出る」と語っていた。8月以降は23勝24敗1分け。負けた24試合の平均得点は2・6と不安定な投手陣をカバーできなかった。

 原監督は兵庫県内のチーム宿舎に戻り、ナインを集めて「この悔しさをCSにぶつけよう」と語りかけた。2年連続日本一の可能性は残っている。CSで昨季王者の誇りをぶつける。

 ▼巨人・清武球団代表 次の目標に向かってやるだけ。まだ、クライマックスシリーズがあるわけだから。

 ▼巨人・阿部(主将として攻守でチームを引っ張るもV逸)切り替えて、2位を目指してやるしかない。

 ▼巨人・小笠原(V逸について)全力でやった結果。まだ上(2位)に行ける可能性は残っているので、頑張るだけ。

 ▼巨人・東野(今季初の中継ぎで3回を1安打無失点)やるべきことは抑えることだったので、それができたのは良かった。CSもあるし、落とせない試合は続く。
巨人&北海道日本ハム&鹿島アントラーズ&竹内結子&志村けん&探偵!ナイトスクープ&シルシルミシル