スーパーエースが、ついに決断! 日本ハム・ダルビッシュ有投手(24)が、今オフにポスティングシステム(入札制度)を利用し、米大リーグに挑戦することが27日、分かった。ダルビッシュの意向を日本ハム側も容認する方向で、米球界でも注目度の高いダルビッシュ獲得へ、複数球団の競合は必至。日本球界最高峰の投手の去就が、今オフの大きな話題となる。

 日本球界のトップに君臨する右腕が、ついに海を渡る決断をした。ダルビッシュが今オフにポスティングシステムで、メジャーに挑戦することが明らかになった。

 「ダルビッシュがポスティングでメジャーにいくと聞いています。日本ハム側とも、その方向で話がついているそうです」

 日米複数の関係者が証言した。これまでメジャー志望の胸中を公言することはなかったが、昨年のワールド・ベースボール・クラシックでメジャーの球場でプレーし、レッドソックスの松坂大輔投手(30)やマリナーズのイチロー外野手(36)らメジャーリーガーと共闘、大きな影響を受けた。

 「ダルビッシュもメジャーに行きたがっているし、日本ハムもその意向に理解を示している」とは別の関係者。順当にいけば2014年のシーズン中にも、海外移籍が可能なフリーエージェント(FA)の権利を取得する。日本ハムとしては引き留めておきたい戦力だが、いずれ海外に出るのなら、今季の全日程終了後にも、ダルビッシュが望むタイミングで挑戦を容認する方向だ。

 米球界でもすでに“有名人”。6月9日付のカナダの地元紙カナディアン・プレス(電子版)に、AP通信の取材に応じたとしてダルビッシュの「メジャー球団が自分に興味を持ってくれていることは、報道を通じて知っている。今はシーズンに集中し、シーズン終了後に将来について考えたい」とのコメントが掲載された。

 米4大ネットの1つFOXも、スポーツ局のテキサス州などをカバーする南西地域版(電子版)で、「レンジャーズが興味を示している」と6月に報じた。

 こうした報道もあり、メジャー球団の日本での“ダル詣で”もヒートアップ。今月4日のロッテ戦(千葉マリン)にはレ軍をはじめヤンキース、メッツ、ブレーブスなど8球団がマウンド上の右腕に熱視線を送った。

 注目はポスティングシステムの入札額。06年11月、当時26歳の松坂にレッドソックスが5111万1111ドル11セント(当時のレートで約60億円)という破格の値段で交渉権を落札。24歳のダルビッシュには松坂以上の素質との声もあるが、世界的な不況もあり30億円前後が相場になりそうだ。

 多彩な変化球に力のある直球。制球力は高く、マウンド上の対応力にも優れている。即戦力間違いなしの最強右腕のメジャー挑戦。今オフ、ダルビッシュの動向から目が離せない。

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