タレントの田代まさし(本名・田代政)容疑者(54)の5度目の逮捕に芸能界にも衝撃が走った。ラッツ&スター時代の盟友で歌手の鈴木雅之(53)は「本当にあいつは大バカです」と怒りのコメント。バラエティーの師匠だった志村けん(60)もショックを受けていたという。また、逮捕直前までラジオで共演していた電撃ネットワークの南部虎弾(59)は都内で会見し「帰り際に写真を撮ろうと言い出した。何か意味があったのかも」と明かした。

 田代容疑者がブログで「本当にこのふたりは俺の宝物なのだ」とつづっていた鈴木と志村も、5度目の逮捕に大きく落胆した。

 鈴木はこの日夜、コメントを発表。「田代のこと、本当に何といっていいか、今、言葉になりません。あれだけ家族や周りの人たち、そして自分自身がつらい思いを味わったわけだから、その思いを肝に銘じて生きていって欲しかったです。本当にあいつは大バカです」と無念さをにじませた。

 田代容疑者を「兄弟」と呼び、同容疑者が収監されていた時は酒とたばこを断った。また昨年3月のアルバム発売イベントでは「出来る限りのことはしてあげたい」と復帰の手助けを約束。今年3月のスポーツ報知のインタビューにも「あり得ない話じゃない」と田代容疑者と一緒にラッツを復活させる可能性もほのめかしていた。

 また田代容疑者のお笑いの才能を引き出し、自身の番組で弟分のようにかわいがってきた志村も、今回の逮捕についてコメントは出さなかったが、関係者は「とても残念に思っているようです」と明かした。

 最初の逮捕時から疎遠になっていたが、昨年11月に田代容疑者が志村の楽屋を訪問する形で久々に再会し、何度も土下座して謝罪したという。昨年12月に発売したDVD「志村けんのだいじょうぶだぁ」では、これまで封印してきた田代容疑者の出演シーンを解禁。当時のスポーツ報知の取材に「田代君も食っていかなきゃいけないし、収入の足しになれば」と親心を見せていた。その後は現在まで会うことはなかったそうだが「世間が許すんだったらまた一緒にやりたい」とも語っていただけに、裏切られた思いは計り知れない。