#423 タモリ倶楽部 | 漂流バカボン

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何か適当なテーマを自分で決めて自分で勝手に述べていこうという、そんなブログです。それだけです。

「え~、毎度おなじみ、流浪の番組、タモリ倶楽部でございます」

タモリがオープニングでロケ現場からこう切り出すと、脇から待ってたかのようにゲストが乱入してきます。
このスタイルでもう延々と、この番組は続いてきました。



自分が最初にこの番組を観たのは、いつでしょうか。多分、高校生ぐらいだったのではないでしょうか。

この番組は、1982年から始まり、もう34年も続いています。
このタモリ倶楽部、放送が深夜、それも12時を超えたかなりディープな時間に放送しています。
しかも、「流浪の番組」というように、放送曜日や時間帯が、いつの間にか変わったりもしています。

オープニングは、口笛から始まる「Short shorts」の楽曲にのせて、様々な女性のお尻の映像から始まります。
この辺りがいかにも深夜っぽい感じで、自分も高校生時代はこれが結構刺激的だったのですが、今は逆に安らぎさえ(?)覚える、定番のオープニングです。

そして、この番組の魅力は、何といっても毎回取り上げるテーマ。

マニアックというか、ニッチというか、多分ほかの番組では絶対扱わないテーマを取り上げ、しかもそれが深いのです。

その道の達人がゲストに来ると、「こんな所にこれほど奥深い世界があったのか!」と、世の中の諸文化の幅広さを思い知らされます。

自分が印象に残ったテーマを思いつくままに挙げてみると、「朱肉」「砥石」「行き止まり」「現代音楽の楽譜」「役に立たない機械」「投網」「ピンセット」「ダム紙幣」・・・

いずれも、当たり前ですが普段自分の知らない世界について、その奥には豊饒な世界が広がっていることを見せてくれます。

あとは、定番の「地形」ネタ(これが後の「ブラタモリ」につながっていると思います)や「鉄道」ネタ。

特に、鉄道マニアであるタモリが、向谷実、岸田繁などと結成した「タモリ電車クラブ」の会なんかは、タモリ自身が少年のようにとても楽しそうにしている様子がよくわかります。

そして、番組後半には、「あの」、空耳アワー。



「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる、空耳アワーの時間でございます」から始まるこのコーナー。
このコーナーは、後の「タモリのボキャブラ天国」につながった企画だと思います。

このコーナーは、タモリと、ソラミミスト安斎肇(安斎さんは、自分はこの番組のこのコーナーでしかほぼ見ることのない方ですが、有名なイラストレーターです)で進行されますが、洋楽の歌詞がこう聞こえる、というネタを、「空耳劇団」のユーモアあふれるコントと共に、1回につき2~3曲流すコーナー。

これが、馬鹿馬鹿しくて笑えます。「よく考えるなあ」というネタや強引なネタ、また曲の方も、有名な洋楽から、聞いたこともない言語のマニアックな曲まで、毎回様々なネタが登場します。

自分がいまだに覚えているのが、結構有名ではありますが、マイケル=ジャクソンの「Smooth climinal」のオープニングが、「パン、茶、宿直」に聞こえるというネタです。
これを見た時は、結構爆笑してしまいました。(Youtubeで検索したら、いまだに観ることが出来て嬉しかったです)

この番組、今でも時々観ることがありますが、観るたびに色々な発見があり、面白い番組です。