このカネゴン、必殺技を繰り出してウルトラ兄弟と戦ったりしているイメージもあるかもしれませんが、実は「ウルトラマン」登場の前の「ウルトラQ」に出てくる怪獣であり、ウルトラ兄弟との対戦はありません。
「ウルトラQ」は、ウルトラマンが登場する前の、様々な怪獣にまつわるちょっと奇妙な話を集めたシリーズで、派手な戦いはありませんが、結構優れたシナリオが多く、これはこれで十分面白いのです。
この「カネゴン」は、金の亡者の小学生が、お金の音のする繭に引き寄せられて変身した怪獣です。
主食がお金で、１日に3510円（なぜこの金額なのかはわかりませんが）食べないと死んでしまうという設定で、胸のカウンターに食べた（貯めた？）金額が表示されていました。
このウルトラQのカネゴンの話を実際見たのは、自分は結構成長してから再放送か何かでだったと思いますが、カネゴンという怪獣の存在は、ウルトラ怪獣図鑑などで子供の頃から知っていました。
「お金に意地汚くすると、カネゴンになるぞ」的な事も、その頃言われていたと思います。
このカネゴンの秀逸なところは、そのデザインです。
調べてみると、がま口財布と妊婦が（なぜ妊婦？）ベースになっているとの事ですが、その不気味さと滑稽さのバランスが、見事だと思います。
このカネゴンがウルトラマンと戦っていたら、必殺技は何だったのでしょうか。口から小銭を吐き出してぶつける、といった、銭形平次ばりの投げ銭攻撃だったでしょうか。
でも、守銭奴のカネゴンの事ですから、そんなもったいない事はしないかもしれません。