#150 ゴム段 | 漂流バカボン

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何か適当なテーマを自分で決めて自分で勝手に述べていこうという、そんなブログです。それだけです。

自分が小学校高学年の頃に流行った遊びの一つに、「ゴム段」があります。

一般的には「ゴム跳び」と呼ぶ地域の方が多いと思います。女子がよく行う遊びとしてのイメージが強いと思いますが、自分が子供の頃は、この「ゴム段」、男子も結構熱中してやっていた記憶があります。

今となってはルールもあやふやですが、思い出せる範囲でこの遊びの事を紹介しますと、

・使うゴムは、いわゆる輪ゴムの素材の「糸ゴム」でした。調べてみると、パンツのゴム紐のようなゴムを使っている割合が多いようなのですが、自分の地域では、輪ゴム素材の糸ゴムを切って大きな輪っかにしていました。





・跳ぶ側と、ゴムを保持する側の2チームに分かれます。ゴムを保持する側のチームは、そのうちの二人がお互い2~3メートル離れて向き合い、まずは「胴」の広さでゴムを輪にして張ります。ゴムはおおむね腰の高さ位の所に設定します。

・飛ぶ側のチームは、このゴムを、まずは手前側、次は奥側と、足で引っ掛けるように跳んでいきます。チームの全員が「胴」が成功すると、次は指10本の広さとなり、その次は片手の広さ・・・とだんだんゴムの幅を狭めていきます。最終的には「小指」の幅まで狭くなります。幅が細くなるにしたがって、その隙間に靴先を滑り込ませるのが難しくなり、もちろん難易度が上がっていきます。

・チームの誰かが跳ぶのに失敗したら、成功した人に「タッチ」し、タッチされた人が失敗した人の分まで跳ばねばなりません。そこでタッチされた人が代理で跳ぶのに成功すると、失敗は帳消しになります。しかし、跳ぶ側のチームが全員失敗、もしくは成功した人が失敗した人の分を跳べなかった時は、そこで攻守交替となります。

・飛び方も色々あって、確か最初が普通に飛ぶ「東京」、そしてその次は奥側のゴムから先に引っ掛けて跳ぶ跳び方、後ろ足だけひっかける跳び方・・・など、跳び方のバリエーションは10種類くらいあり、だんだん跳び方も難しくなってきます。それぞれの跳び方は、「大阪」「名古屋」「沖縄」など地名で呼ばれていました。(最後は「アメリカ」だったかな?)
 最初は「東京」の胴から始まり、跳ぶ側全員が胴を成功すると、ゴムの幅を先ほど述べた要領でだんだん狭くしていきます。「東京」の小指をクリアすると次は「大阪」の胴となります。以下同様の手順で跳び方を変えていきます。

・そして、どちらのチームがより先の段階まで到達したか、で勝敗を決めていました。

この「ゴム段」、学校の昼休みや放課後の時間に校庭で遊ぶことが多かったと思います。少なくとも男子の場合、この「ゴム段」を遊ぶためだけに帰宅後集まったり、まではありませんでした。

多分、この「ゴム段」、地域や時代によって、遊び方に色々なバリエーションがあるのだと思います。歌を歌いながらリズムに合わせて跳ぶ、という遊び方もあるようでした。

それにしても、現代の子供達が、いまだに「ゴム段」「ゴム跳び」を遊んでいるかどうか、興味のあるところです。