#113 ミスター梅介 | 漂流バカボン

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何か適当なテーマを自分で決めて自分で勝手に述べていこうという、そんなブログです。それだけです。

小学生の頃に自分が好きだったピン芸人のひとりに、「ミスター梅介」がいます。

 

いや、まだその頃は「ピン芸人」というほどの位置にはいなかったかもしれません。

ミスター梅介を最初に知ったのは、お笑い芸人の登竜門であるテレビ番組『お笑いスター誕生』であり、そこで「法律漫談」ネタをやっていました。

 


たしか、「司法試験挑戦中で、お笑い芸人も目指している」という人でした。

 

今でこそ、「弁護士」「医師」などの専門職がタレント活動をすることは、全然珍しい事ではなくなりましたが、この頃は、「司法試験を目指す人」といえばエリートで真面目であり、芸人とは真反対の世界の人というイメージが強くありました。

 

その中で、この「ミスター梅介」、法律の事をを面白おかしくネタにして漫談にしていました。

 

当初はまだ真面目さが勝って、それほど面白いとは思いませんでしたが、『お笑いスター誕生』で落選しても何度も再挑戦で登場し、そのうちネタもこなれてきて、段々と面白くなってきた感じでした。最終的にはグランプリに近いところまで勝ち抜いてきたように記憶しています。

 

この人で有名なネタの一つに、「商品名連呼もの」があります。司法試験を受けるのには記憶力が良くなくてはいけない、との事で、例えばその当時発売されているインスタントラーメンとかの商品名を、ただただ何十種類も連呼していくのですが、そらで全部言っていくのがスゴイ、というネタでした。

 

また、これは今でも語られる有名なネタですが、「飲酒運転で捕まらないための方法」。これは最初聞いたとき思わず笑ってしまいながら妙に納得してしまいました。

 

常日頃からお酒を車内にボトルキープしておき、もし飲酒運転して検問で止められた際も、すぐに窓を開けず、車を止めてから警察官の目の前で、そのボトルキープしたお酒を一気に飲み干せばいい。

そうすれば警察官は、はたして飲酒運転なのか、停車してからはじめて飲酒したのか(すなわち「飲酒運転」ではない!)わからなくなる、というものです。

 

まあ実際警察官の前でこんな行為をする時点でアウトですが、「理屈ではそうだよな」と思わせるこの手のネタが、結構面白かった事を覚えています。

 

そうはいっても、このミスター梅介、その後あまりテレビで見かけることもなくなりました。ふと、この項を書くに際して、最近便利な「検索」を行ってみたところ、なんと「ミスター梅介のホームページ」もあり、また舞台を中心に活動もされているようで、なんだか安心しました。