以前ブログにもあげたことがありますが、画期的なC型肝炎治療薬、ハーボニー。
その偽物が出回っている…というショッキングなニュースを見ました。
少し前までC型肝炎の治療は、インターフェロン療法が主流でした。
しかしその副作用は強く、脱毛や食欲不振に悩まされる患者さんが多くいた…。
しかしこの新薬は副作用がなく、治療効果は100%とされていて、臨床の場でもかなり注目されています。
日本で、肝がんによる年間死亡率は約3万人。
肝がんは、癌による死亡原因の第3位です。
B型肝炎ウィルス HBV、C型肝炎ウィルス HCVは慢性肝炎、肝硬変、肝がんの原因ウィルスでです。
肝がんの原因として15%がHBV感染、75%がHCV感染とされています。
一般にB型肝炎、C型肝炎はウィルスを含む人の血液を介して感染します。
また母子感染も感染経路の1つとしてあげられます。
そのため、現在では感染を予防する様々な対策がなされています。
この新薬、ハーボニーの登場により、C型肝炎が撲滅する可能性も出てきました。
しかし、とにかく高い…。
一粒、約6万といわれています。
1日1回、一錠の内服。
それを3ヶ月続けると462万円…。
日本では保険適用となり、国からの補助金も出るので、患者さんの負担は1〜2万円。
しかし、保険適用とならない国も存在し、そういった国で更に高値がつく恐れがある…。
健康という、人の弱みに付け込むような詐欺事件。
医療従事者として、1人の人間として、こういった心ない事件は本当に腹が立ちます。