恥を承知で今だから言っちゃいます(書いちゃいます)けど。


広汎子宮全摘術当日、主人は仕事に行き、院内に家族は不在でした。



《医師からの術前説明》
~概要~
現時点のステージとしては1b1期ですが、腺癌のため広汎子宮全摘術となります。
婦人科としては1番大きな手術になります。
手術時間はおおよそ8時間程度(夕方18時頃終了予定)と思っておいて下さい。



私としてもさすがに出棟から立ち会ってもらうのは申し訳ない。
とは思っていた。


しかし主人から出た言葉は
『手術中、俺はとても何時間も病室で待ち続けることは出来そうにない。仕事に行ってる方が気が紛れる』と。


はー?
何言っちゃってんの?
この期に及んで院内待機を拒むって。


既に連日の記事(愚痴)を読んで下さっている方ならお分かり頂けるかもしれない。
何かズレてんですよ…主人は。 


結局、已む無く医師には私から事情を伝えるしかない。
『どうしても抜けられない仕事があるため、終わり次第来院させますので…』
苦し紛れの見え透いた言い訳をし、緊急時には必ず連絡が取れ、かつ速やかに来院する事を条件に何とか納得してもらった。


ちっ。
手術を控えた嫁にこんな事を言わせんなよ。


で、手術当日。
朝9時、誰にも見送られることなく出棟。
空しい。
切ない。
既に涙で目の前がよく見えない。
いや、コンタクトを外しちゃったせいか(裸眼視力0.02)。

ま、どうにか予定通り手術開始。

ちなみに私はかなり痩せている。
腹部の皮下脂肪もほとんどなく、臓器の癒着もなく、幸か不幸か、予定より2時間ほど早く手術が終わってしまった。
当然のことながら看護師が主人へ手術終了の連絡。
しかし繋がらず。
3度目の連絡でようやく繋がったものの、結局、主人が到着したのは術後1時間が経過していた。
よって、ドラマでよくあるような…
『たった今、無事に終わりました』みたいな医師とのやり取りはなし。


とまぁ、私自身がこの事の顛末↑を知ったのは、翌朝、ICUから病室へ戻ってきてからだった。


これには医師はもちろん病棟看護師も怒りを通り越し、もはや呆れていた事だろう。


現に主人曰く『こんな家族さん、今までいらっしゃいませんでしたよ』と看護師から言われたとの事。


そりゃ、そうだろーよ。
緊急手術ならまだしも、1ヶ月も前から決まっていたオペだよ?
手術中、身の置き所のない状況から回避したいって気持ちは分かるさ。
誰だって何かを理由に逃げ出したいよな。
でもそれを実行しちまったあんたは、ある意味スゲーよ。
しかも緊急連絡に出られないって。
ガッチリ平常通り仕事してたんかい!


いや~、軽いっす。
うちの主人の捉え方。
そういう意味では、告知当初から彼のスタンスにブレはない。


でもまぁ、つくづく自分の置かれている状況を軽視されているというか…心底やるせない気持ちになる。 



こんな家族と共に、私これから癌患者やって行けるのか? 
いや、不安でしかない。


家族がいてくれる。
端から見れば「心強いわね」となるんだろうな。
しかし現実はこれだもんな。
1番理解して欲しい・分かって欲しい家族に、いまひとつ理解してもらえないストレス。

いや~、退院するのが怖い。


【これまでの経緯】
ブログ情報:随時、メッセージボードにアップしてます。



にほんブログ村 病気ブログ 子宮頸がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村