バケモノの子 ※ネタバレあり
まず最初に、私の評価は5評価中★★☆☆☆の酷評です。
まだ観てない方、とてもこの作品を面白いと感じた方、
評論家気取りの美少女が嫌いな方はブラウザバック推奨です。
この作品は世間的には評価は高く、
10人中8人は面白い!と感じる作品らしいので(レビュー調べ)
私の酷評は1個人の意見と捉え、流す程度にみていただけると嬉しいなと思います。
私はこの映画の監督、細田守監督がとても好きで、
デジモンぼくらのウォーゲームから、時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪
まで、全て大好きな作品で、バケモノの子にも期待度がとても高まっていました。
それゆえに、とても残念な仕上がりで、
第一印象は「本当にこれは細田監督の作品なの?」という感じでした。
順序立てて説明していきます。
1. チコの存在とは
物語序盤に「チコ」という謎の白くて丸いマスコットキャラが登場します。
とても可愛い容姿で主人公の九太に餌付けをされ、なつきはじめます。
このキャラクターの使いどころがまず“何もない”んです。
ただ登場して、ただ居るだけ。このチコの存在とは何だったのか?
バケモノとも違う容姿で、どこから来たのかも何も一切説明がありません。
主人公が母親の幻(幽霊?)をみた後にチコに視線を落とすシーンが一度あり、
もしや物語終盤にチコに母親の幽霊が乗り移って活躍するのでは?
と思いましたがそんなこともなく、ただ本当に居るだけのキャラでよくわかりませんでした。
2. 家族愛の薄さ
この物語は家族愛をテーマにしているんだろうな、というのはわかります。
おおかみこどもでは母と子、バケモノの子では父と子をテーマとしている。
熊徹と九太、実父と九太
2つの描写がありましたが、リアルさがまるで無く、感情移入がしづらい。
父と子に幻想を抱いて理想を形にした図というのはわかるけど、
あまりにも薄くて共感ができない。
まず実父と九太ですが、離婚をして連絡がとれない状態
(親戚からも忌み嫌われるように実父と九太はもう戸籍上他人だとすら言わる)
という初期設定の中、バケモノ界で何年も過ごした九太と数年ぶりに会い、
実父から抱擁し、ずっと探していたんだ!一緒に暮らそう!という展開。
離婚をするほど何かに欠落した人にはみえないし、嫌われる人にもみえないのになぜ?となった。
だったらクソ親父みたいな奴にして熊徹の株をあげればよかったのに。
熊鉄と九太もそう。とにかく薄い。最初に化物である熊徹と出会い、早々に猪王山と戦うが、
そんな序盤に初めてみた化物に感情移入して応援するのか?
もっと徐々に信頼関係というか気持ち?が築かれていくところがみたかった。
あと師弟にはみえるけど、描写が親子にあまりみえなかった。
3. キャラの魅力・設定・関係性のガバカバさ
宗師様の後継人として候補の1人がなぜ熊徹なのか。
猪王山は強いキャラとして、後継人の1人なのはわかる。
そのライバルが周囲から誰にも応援されていない負けてばかりの熊徹なのは何故なのか。
そんなに支持されてないのに宗師様が後継人の1人として推しメンにしている理由は?
もっと他に候補いたろ!宗師のカンってやつなのか!
チコについてもそうだけど、楓の存在も取ってつけたようなキャラになってた。うすい。
一郎彦戦では完全にこれ足でまといだろ!危ないから下がって安全確保してろ!と思ったし、
ストーリーに深みを出すためのヒロインだとしてもなんだかなーな感じだった。
ただ広瀬すずたんは演技へた可愛い。そこはオール満点( *`ω´)!
一郎彦に限っては声を大にして言いたい。
ラスボスとして使うには関係性から絡みからキャラから何もかもがうすい
せっかくの宮野真守・・・せっかくのこの映画のせめてもの萌えキャラ・・・
ラスボスならもうちょっと序盤から絡みを多くしたりとか、キャラを掘り下げたりだとかあったろうに
バケモノ界にいる、唯一の九太と同じ人間ってオイシイ設定なのに使いどころ( ^ω^)・・・
鯨に化けちゃうのもよくわからないし・・・
やりたいことが多すぎで肝心なストーリーとしての大元が削られていってるこの残念感
もったいなさすぎ
なんかもう家族愛をテーマにしてバケモノ界を救う九太!みたいな単純な設定の方が
物語がまとまってすっきりしたんじゃないかなぁ・・・詰め込みすぎなんだよなぁ・・・
細かいところに「ここやりたい!」「このシーンいれたい!」みたいなのが全面に出てて
なんかちょっと違うんだよなあ・・・
戦闘シーンは作画キレイで良かったです。えっこれで終わり?みたいな感じもありましたが
一瞬Fateっぽいと思いました。剣がぶっとんでくるシーンとか。
九太の中に熊徹が剣となって溶け込むとことか完全に 身体は剣でできている でした。
映画序盤からなんかちがうなーーーなんか細田っぽくないーーーー
ってずっと思ってて、ストーリーがなんか前作と比べると細田臭しないーーんーーー
別人の作品みたいだーーーーーーーーーー
って思いながら映画をみてたんですが、このバケモノの子、脚本が今までと違うんですね。
今までは
時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪の脚本をプロの脚本家さんの
奥寺佐渡子さんという方がかいてたらしく、今回の脚本は細田監督自らかいたとのこと。
やりたいこと!つめました!感がしてたのはこのせいだったのかと納得しました。
まとまりがないストーリーとやりたいことのオンパレードで雑になってる感じはこのせいかと
新たな挑戦ということだったらしょうがないのだけど、
プロというものが居る時点で、プロの仕事はプロにまかせてほしいと強く思いました。
原作があったり、脚本家のかいたお話に細田監督の色をつけていくのが
一番細田監督を輝かせてくれると思うんですよね・・・脚本に意見するくらいで・・・
自分の作った話で全てやりたいという気持ちはわからなくもないけど、
プロとして、そこは本職の方に任せてもらいたかった。
ですがこれは私の1意見で、今回の脚本は今までの脚本よりも遥かにレベルがちがう!
神だ!というレビューもちらほらみるので、もしかしたら私の感性がおかしいのかもしれぬぐぬぬ
プロはプロに。声優についてはジブリとかでもきちんとした声優を使って欲しいと思ってるけど
私は違和感があってもみれればまあいいやタイプなのでそこまで気にしてはなかったのですが
今回の熊徹と九太の起用はキツかったー
熊徹に限っては何言ってるかわからないとこあるし、字幕くれと思った。
九太についてはなんでこんなに汚いんだ( ^ω^)・・・という声の張り方をするから嫌だった。
すずたん。きみはとても可愛かった。可愛かったよ。ヘタ可愛い。キュン
せっかく宮野とかっぺー使ってたんだからもっといろいろやらせればよかったのになーとも思った
まあこれはただの声ヲタ意見なんですけどね・・・
全体的にどうしたかったのか。伝えたいメッセージは何か。が素直に伝わってこなくて
感情移入ができないし、感動シーンもとりあえずBGM大きくしてごまかしてた感が否めなかった。
もったいない。本当にもったいない。
あっちこっちに話が毎回とびとびだし全体的にうす味。
細田監督はもっとやれるのに、こんな感じじゃないのにもったいない。そんな作品でした。
次回作に期待してます!脚本家使ってください!





