院長鈴木です。
歯医者の99%は手抜きをする
長尾周格著 竹書房
を読んでいます。
私もツレも
歯並びが悪くて矯正を経験しているので
不正咬合には興味がありまして。
長尾先生によれば
一般的な不正咬合は
下顎の発達不良ではなく
上あごの横幅の発育不良が原因だそうです。
発育不良で
歯が並ぶスペースが確保できずに
前にでたり重なって生えて来てしまったり。
上あごはさらに
鼻中隔軟骨の発達にも影響を受け、
この軟骨組織の発達には
コラーゲンの合成つまり
アミノ酸とビタミンCや鉄分
が要求されます。
(ちなみに、筆者が補足しますと骨の発達には
たんぱく質がカルシウム要求の前段階に要求されます)
上あごの横幅成長は6歳までに
9割が終わってしまう。
そのあごの骨の発育不良の原因は
遡れば
妊娠中の栄養状態に左右されます。
ヘモグロビンは血液検査でも検査項目としてメジャーですが、
ここで検査値で正常と出ても
貯蔵鉄フェリチン
は10前後の方も見受けられます、
いわゆる
かくれ貧血
というやつです。
これは50〜100以上は欲しいところ。
不正咬合は
妊娠中から予防できる
というお話です。
上あごの発達がキーとは知りませんでした。
あとは、
果物の果糖から作られる酸は
歯のエナメル質(表面)を溶かすほどの力があり
エナメル質の下にある
象牙質は
ブドウ糖から作られる酸に溶かす力があるそう。
果糖の方が、
歯の表面に作用する力は
強かったんですね![](https://emoji.ameba.jp/img/user/so/soukou/6087.gif)
![](https://emoji.ameba.jp/img/user/so/soukou/6087.gif)
他にも、
インプラントの情報などあり
たいへん有益な本です。
なかなか良い歯科が
見つからないという方にもおすすめ。
これ以上は抜きなさい
ともし、言われたら
長尾先生の歯科に行きたいと思います。
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