■タイトル 村上海賊の娘(一)〜(四)
■作者 和田竜
■あらすじ
時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊ー。
瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、景だった。
海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦(かんぷ)で醜女(しこめ)。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開くー。
本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞!木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。
■出版社 新潮文庫
■表紙

■感想
この物語は、村上海賊の娘「景姫」の成長を描いた物語だと言えます。
彼女の優しさに、否定されようと自分の意思を貫く強さに心を打たれる、そんな物語です(^-^)
織田信長が全国統一を目指していた時代、瀬戸内海を席巻していた海賊衆がいた。それが村上海賊。海賊王、村上武吉が率いる海賊衆。その村上武吉には娘がいた。それが本作の主人公、村上景。悍婦で醜女、豪胆で男勝りな彼女には貰い手がいない。
そんな彼女は、「難波には景のことを好いてくれる海賊の男達がいますよ!」と難波に行きたい一向宗の門徒たちそそのかせれて、難波に向かうことになります。そこで、織田信長と大阪本願寺の戦を見ることになるのです。
戦に甘美な夢を抱いていた景は、実際の戦を目の当たりにして、その夢を打ち砕かれてしまいます。
自分に戦は向いていないんだと...
だけど、彼女は戦に身を投じることを決意します。
自分のためでなく、夢のためでもありません。旅の中で仲良くなった門徒たちのためです。
兵糧攻めにあい絶体絶命のピンチとなっている門徒たちのために。傷だらけになりながら、戦います。
村上海賊の男たちが戦うべきでないと判断した戦。景はその無謀な戦に、勝つ見込みのない戦に、挑むことになります。
寡兵で巨大な敵海賊衆に立ち向かう景の姿は胸を熱くさせられました![]()
こんな景に、男女問わず読者の誰もが惚れてしまうのではないでしょうか![]()
景の生き様、人としてのあり方にです。
歴史上、実際に起こった戦いである「木津川合戦」を基にした歴史小説。
本屋大賞、吉川英治文学賞ダブル受賞は伊達ではありませんでした。月並みな言葉しか言えませんが、最高に面白かったです![]()
今度、大野智さん主演で映画化される「忍びの国」も和田竜さんの作品ですね。
実はすでに買っているので、これから読み始めます。楽しみです![]()