今まで10本位作ってきました。
今までは太鼓チームでよく使うのが8本調子のため、8本調子を中心に作っていましたが、6本調子の音が好きで、6本調子を二本ほど作ってます。
作るに当たって、不明な所はネットで調べたりするんですが、6本調子についてのみ書かれた資料がないんですよね。
これを調べたければこっち、他を調べたければあっち、ってな具合。探しきれてないこともありますが(^^;
そこで6本調子についてまとめてみます。
矯正の仕方や下準備は他の調子とおなじなので省略します(^^;
竹の長さ
使用する篠竹の長さは、約450ミリ程度です。
唄口から管頭までの長さは好みによって決めればよいでしょう。
ただ、あまり短いと見た目が悪いのと、唄口用に大きな穴を開けるので割れやすくなります。
穴開け
竹の太さにより、若干変わってきますが、各穴の大きさと位置は実はほぼ決まってます。
図1参照
調律
管尻側から一つずつ開けては調律までを繰り返します。
図1のサイズより小さな穴を開けておきます。
穴開けにはキリ等でゆっくり開けてください。
出来るだけ手動の方法がよいですね。
繊維に引っ掛かった時にわかるので、すぐに止められます。
電動では引っ掛かっても無理やり回転するので割れやすいですね。
開けた穴を少しずつ広げていきます。
小刀(無い場合はデザインナイフが便利)で音を確認しながら広げます。
このとき、竹の繊維に逆らう(食い込む)方向に削ると、あっという間に割れてしまいますので、注意してください。
チューナーアプリ等もありますので活用してください。
穴が大きくなりすぎる(音が高くなりすぎる)と、元には戻せませんので(*_*;
対して6本調子はシ♭から始まります。
8本から1音分低い音なのですが、なぜ♭かわかります?(^^)
篠笛は移調楽器でして、8本調子はドの音からドレミ・・・ですが、6本調子はシ♭から同じ音幅ずつあがっていきます。
分かりにくい?
上の段が8本、下の段が6本。
半音2つ分上がる音もあります。それを「全」と表記すると上図のようになります。
8本(ドから)を数えると、「全全半全全全半」となります。
これをそのまま6本に当てはめます。
ドから「全」一つ分下げると「シ♭」ですね。
そこから、「全全半全全全半」と読み取ると、「シ♭ドレミ♭ファソラシ♭」となります。
あ、話がそれました。
このように、調律していきますね。
仕上げは漆が一番ですが、かぶれるので、カシューを塗りましょう(笑
巻き
天地巻き(管頭と管尻だけに割れ止めを巻く)が一番シンプル。好きですね。
藤を巻くのですが、そんなに簡単には手に入りません。
そこで、刺繍糸を使います。強くて光沢もあり、色も種類があり、見た目に綺麗です。
端を押さえるように巻いていき、力を入れてきっちり巻きます。
仕上げに、上から透明のカシューを塗ればずれどめにもなりますよ(^^)
今回作ったもの