真理ちゃんヌードの驚きと波紋

〝ヌード・真理ちゃん〟がまき起こした大反響!!

 

『週刊プレイボーイ』1974年4月23日号に掲載された〝真理ちゃんそっくりさんヌード〟について。ヌードが掲載された週刊プレイボーイの記事は手元にないが、ヌード写真が巻き起こした反響についての記事を引用。

 

女性セブン 1974年5月1日

 

写真の胸部は加工しました。

 

この写真を撮って掲載したのは『プレイボーイ』という雑誌。『ヌード真理ちゃん』というタイトルで、巻頭のカラーグラビア、堂々5ページを飾っています。その説明文にはこうあります。(中略)モデル 高木真理子 18歳 サイズ 82・58・85』 

・・・というわけで、ここには、天地真理という固有名詞は全然出てこないのですが、だれが見ても、あの天地さんを指していることは、明々白々。

 

姿形はよく似ているが、名前も〝真理子〟というのは本名のようです。おもに、その真理子さんについて書かかれた記事だが、それは今回はパス。

 

一方、こちらは正真正銘の天地真理ちゃん。「ええ、そんな写真が出回っているのは知ってます。でも、一切関知しませんという以外、お話のしようがありませんでしょう」とは、渡辺プロの宣伝部員のことばでありました。ああ・・・・。

 

続いて、ヌードを掲載した週プレの翌々週の記事。

 

週刊プレイボーイ 1974年5月7日

なにしろあの号は発売と同時に売り切れで、本社にももうストックが1冊もないっていうんだから。あの天地真理ソックリさんのヌード写真が出たとたん、編集部には〝賛成〟〝反対〟のハガキが続々。その一部を紹介するとー

 

LETER・2

われわれは「真理ちゃん」を「聖母」と称する。断固不可侵。敵は必ず排除する。貴社に再考を求めると同時に、

 

天地真理の所属レコード会社CBSソニー。

「若いアイドルスターは非常にもろい。たとえていえば1本のピン。今回『プレイボーイ』さんがやったことは、そのピンに石を投げたことと変わらない。その石でピンが割れる割れないは問題じゃない。意志を投げた行為そのものが問題なんだ。今回のおたくさんの仕打ちは度を越えているんじゃないですか」(企画制作第2部・稲葉博司課長)と、相当のご立腹。

 

さて、当事者、ナベプロは、「見ました。別人ですからウチとは関係ありません」

母親も、ナベプロ・タレント友の会の月刊誌『ヤング』編集長も、一切〝ノーコメント〟

 

フジTVのある担当者がこう忠告してくれた。

「いまナベプロで力を入れているのはアグネス・チャン。万一この写真がアグネスだったら、タイヘンなことになりますよ。気をつけた方がいい」

 

ソニーと渡辺プロの対応の差が気になるところですが、たいていこんな感じである。最も注目するべき点は、アグネス・チャン。渡辺プロは、真理のことなど何を書いても問題ないが、アグネスについては少しでも許さないという強い意志を感じるわけですが、渡辺プロとは、具体的にいうと、制作部長の松下治夫の意思であったと思われる。アグネスは、松下本人が香港から連れてきた物件であった。

 

つまらない噂ばかりを書かれてしまう、そんな時期に入ってきているのですが、なぜ自分だけがあれこれと書かれてしまうのかと、そんなコメントも出てくるわけですが、それは会社がそうしていたのである。それについてはまた今度。

 

 

 

明星 1974年5月

 

おわり。