天地真理クンが朝起きてから夜寝るまで。

キスしたくなるくらい近寄ってみよう。

 

この記事は以前に2回に分けて掲載して、以下略。

 

この手の密着レポートはいくつもあるが、これは本当に?朝起きてから夜寝るまで接近観察をしているようです。1972年5月末か6月初旬だと思われます。全文を引用してられないので、切り取り引用。

 

明星 72年8月号。

 

 

花模様の夏ブトンから片足をにょっきり出しちゃって彼女いがいと寝相が悪いんだな。10時ちょうどに、枕もとの目覚まし時計がけたたましく鳴った。でも、なかなか起きあがらない。あんまり寝起きのいいほうじゃないな。

「きのう、寝たのが2時だったの。それにいやな夢ばっかり見て、熟睡できなかったから、眠いわぁ」

 

本当に朝起きるところから密着しているようだが、どうなのか。

 

 

髪の手入れだけで、朝のお化粧はいっさいしない。朝食もぬき。

 

ブザーの音。おむかえの車だ。

 

「あのね、さっきの夢の話だけど、この頃よく夢を見るの、それもステージで歌詞を忘れた夢とか、大勢のファンの人に追いかけられる夢とか・・・。もっといい夢見れないかしら」

 

いい夢などなかなか見れないものだが、当時の真理ちゃんが、夢に出てくる程にストレスを感じていたことは、

 

次々と歌を覚えさせられて、一発勝負のステージでうまく歌えるかどうか。それが歌手の仕事だといえばそうだが、うまくいかないこともあって気にしていたようです。

 

過熱する人気と、押し寄せてくるファンに恐怖を感じていたようです。付き人がいないと外出もできなくなっていたが、仕事が終わってからも、追いかけてくるバイクなどを振り払ってからでないと帰宅できなくなり、引っ越しを繰り返すようになる。

 

それがすむと、TBSのまん前にある《アマンド》に飛びこんで、この日はじめての食事。「私、肉が好きだから、どうしても肉食が多くなるわね」

それにしてもすごい食欲。あの大きな目をクリクリさせながら、カツ・サンドをバクバク、

 

当時の真理ちゃんは忙しかったので、食事をしながら取材を受けることが多かったようですが、記者たちは一様に、真理ちゃんの食欲に驚いています。すごい勢いで食べていたようだが、ゆっくり食べている時間がなくて早食いになっていったのかもしれない。

 

2時。カメラ・リハーサルがはじまるという知らせがある。お化粧の開始だ。ふつう、タレントは素顔を見せないのだが、彼女は平気だ。そこがまたいい。

「お化粧って、あんまり好きじゃないの」

 

さすがですね。

 

ここで、わずかな時間をねらって、男性週刊誌のインタビューがはいった。

「ところで、トイレのことだけど、真理ちゃん、ロングのほうは日に何回?スモールは?」という記者の質問に、びっくりしたように目をまるくする。

 

おかしなことを聞くものですね。

 

大急ぎでGパンを脱ぎ、まっ白なワンピースに着がえる。靴も白。ほんとうに白雪姫みたいに美しい。

 

リハーサルが終わって、本番までの時間、運転手さんにたのんでグレープ・フルーツとチョコレートを買ってきてもらい、また休みなく口を動かす。

 

このあいだに少女週刊誌の写真撮影がひとつ。

 

やがて本番の開始で、ニッコリと語りかけるような『ひとりじゃないの』が、ビデオにおさめられて行った。

 

6時にTBSを出た真理ちゃんは、すぐ車を飛ばしてフジテレビへかけつける。連続ドラマ『花嫁はおかみさん』の本番があるのだ。本番前に食堂で夕食。時間がないので、みそラーメンをたのんで、台本を読みかえしながらすすりこむ。

 

「ドラマはチーム・ワークのものだから、ひとりがトチると、ほかの人までガタガタになっちゃうでしょ。神経つかうわ。池内淳子さんなんか、私がスムーズにセリフを言うとホッとしたような顔するの。ホントにやさしいお姉さまって思うわ」

 

池内淳子さんは、当時38歳。真理ちゃんに文句を言いたい役者さんもいただろうが、テレビは視聴率をとる奴が一番えらい。

 

フジテレビが終わったのが10時半。でも、まだ雑誌の取材がひとつ待っている。

 

「ああ、お腹がグーグーなってきたわ」

というわけで、近所の焼き肉屋で、食事をしながらのインタビューということになる。ロースの焼肉2人前、キューリのつけ物、玉子スープ、ごはんドンブリに1杯。デザートにイチゴミルク。よく食べるねえ、このヒトは。

「私だってもっとスマートになりたいわ。でも食べたいもの制限してまでやせたいとは思わないの」

 

取材中だろうと遠慮なく食べていたようですね。

 

11時半、やっと解放されてマンションに帰る。

 

フロ場ばかりは接近観察というわけにはいかない。さかんにお湯の音がするけど、彼女どこを洗ってるのかな。ウフフ・・・・。

40分後。ピンク色の肌がいちだんときれいだ。

「あー、気持ちよかった。いつもはもっと早いのよ。でも、今日はエバ・クリームで脇毛をね。それに、ハンカチを洗ったりしてたから・・・・。」

 

明日の朝は早い。6時出発だ。

「早い時はめざまし3ツなの。5分おきに鳴るよううにして」

彼女、まっ暗にしないと眠れないんだって。おや、もうスヤスヤ寝息が聞こえてきた。でも、まっ暗だから、彼女のかわいい寝顔は見られない。残念だなあ。おやすみ、真理ちゃん。

 

いったい、どこからどこまで密着取材していたのかよくわからない記事ですが、でもまあ凄い。

 

この日は、歌番組とドラマの撮影、取材が4本。レコーディングがあると、夜半から朝までになってしまうこともあったようですが、この日は、日付が変わる前に帰宅できたようです。おやすみ、真理ちゃん。

 

おわり。