1985年12月公開「魔性の香り」について。

 

セミヌード、フルヌードときて、ついにロマンポルノに出演したわけですが、にっかつに出演するという噂が出たのはいつなのかというと、

 

週刊平凡 82年8月15日号。

 

2度目の休養中の、3度目のデビューを控えていた時に、そんな噂が出ていたようです。82年9月に再復帰をしてすぐに、ハワイでセミヌードの撮影に入っているので、復帰する前からヌードの撮影は決まっていたと思うのですが、にっかつがそんな話を耳にして、天地真理の出演いけるかもしれない、とその気になって、そんな話が出回っていたのではないかと思います。

 

復帰後には、にっかつと東映の争奪戦が展開中という話もあったようですが、本人は出演に前向きなコメントをしていたように思います。

 

まさか、いつかロマンポルノに出演することを条件に事務所と契約したから、復帰前からそんな話が出ていた。本人も否定することなく、いつか出演するかもというコメントをしていた。なんてことはないと思いますが・・・

 

そしてついに、85年12月、にっかつ史上最高の1000万円といわれるギャラで出演しをしました。もちろん本人が全額貰えたわけではないですが。

 

週刊平凡 86年1月3日号。

 

週刊明星 85年12月12日号。

 

映画については、以前に書きましたが、一応どんな映画かというと、

 

「魔性の香り」

 

1985年 にっかつ 

監督 池田敏春  脚本 石井隆

主演 天地真理  ジョニー大倉

 

夫の暴力に耐えかねて川に身を投げた女と、彼女を助けた中年男の愛欲をサスペンスフルに描いた結城昌治同名小説の映画化。白雪姫の愛称で、一躍アイドルスターとなった天地真理が、華麗に大人の女を演じ傷ついた女の微妙な心の綾を見せるエロス大作。

 

ロマンポルノというものをじっくりと見たのは初めてですが、普通に映画としてよく出来ているように思います。脚本も監督も共演者も優秀な方ばかりで、映画ファンにも概ね好評であるようです。

 

天地真理さんのセリフが棒読みというか上手でないように見えるのですが、昔から映画やドラマにいくつも出演して、もっと普通にできていたと思うのですが、これはこれでよかったです。

 

最後の場面まで全く笑うこともなく、ずっと不健康そうなメンヘラっぽい感じがするのですが、ハマリ役というか、映画のイメージによく合ってました。

これは天地真理のために作った映画なので、映画と役のイメージに合っているというより、台本を天地真理に合わせたのかもしれないですが。

 

ロマンポルノに出演して、今までありえなかったような役柄が板について、34歳になってやっと本当に、イメージチェンジができたのかなと思うのですが、翌年の9月に結婚をして芸能活動から退いてしまいました。

再復帰してから結婚まで、ちょうど4年間の活動でした。

 

 

 

1年くらい前に「天地真理の衝撃告白」という記事で掲載したものですが 

 

この記事は凄いコメントが盛りだくさんでした。

 

おわり。