あの謎の入院生活から2月20日退院。
引退、長期休養、渦巻く噂の中で・・・
77年1月15日から仕事をキャンセルして入院していた天地真理さんが、2月20日に退院をしました。退院して5日後、週刊平凡の取材に応じて、病状、心の悩みまでざっくばらんに語ってくれました。
週刊平凡 77年3月10日号。
5キロも太ったということですが、ひと月くらいでそんなに太れるものなのですかね。いろんな映像や写真を見ていて、極短期間で体型が変わりすぎてやしないかと不思議に思っていたのですが、気のせいではなく、やはり急激に変化していたようですね。薬の影響なのか何なのかわからないですけど。
会社に退院の報告に訪れて、そこで自ら進んで週刊平凡の取材に応じたようです。まだ退院したばかりで、会社が仕事として取材を受けさせたとは思えないので、記者がたまたまそこにいたのか呼んでおいたのか、自分の意志でインタビューを受けたようです。
ちょっとふっくらしてますが、戦いから解放されて、穏やかないい表情ですね。
「リスボン特急」カトリーヌ・ドヌーブの絵を描いていたということですが、ここは何か印象に残ります。
家庭料理の味を知らずに育ったとありますけど、そんなことはないはずで、どういうことなのかわからないですね。
数々の奇行について、否定しようともしてませんね。
甲状腺機能障害とは、
甲状腺機能低下症による症状には、一般的に、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘などがあります。
確かにそんな症状なのかなと思うのですけど。
これは以前に掲載したことのある箇所ですが、
通常のインタビューというと、それは仕事なので、タレントとして必要なアピールをしたり、宣伝をするものですが、ここでは、何を売り込むでもなく、気負いも強がることもなく、割と正直な気持ちを話しているように思います。
それで何を言ったのかというと、デビュー時からのマネージャーが交代してからのこと、パリのスキャンダルについてなんですね。
戦い敗れて、敗北を受け入れて、敗戦のコメントということになると思うのですけど、なぜうまくいかなくなってしまったのか。マネージャーが交代したこと、そしてパリでの件。それが大きかったということですね。
それについては何度も触れてきましたので、ここでは書きませんけど。
謎の入院生活から、退院5日後に明るい表情で現れた真理ちゃんですが、この入院と病気については、後にこんなことを、
週刊新潮 2015年10月1日号。
当時は、うつ病という病名があったのかどうか知りませんけど、甲状腺機能障害というそれらしい病名を付けたと言ってます。
人気がなくなってきて、寂しくなって、
ずっとトップの人気を維持できていたら病むことはなかったといえば、それはそうに違いないのですけど、そんなことは不可能であるし、76年春から夏にかけて明るくなったのは何だったのかということになるし、やはり何か特殊な事情があったのではないかと思いますね。
いつからおかしいのかといえば、ずっとおかしいのですね。72年春の酷い中傷記事。夏から映画の撮影が始まって、10月から真理ちゃんシリーズが始まって、その頃から異常な状態が続いて、いつかは壊れてしまうに決まってますね。
その異常さについては何度も触れてきたので、ここでは繰り返しませんけども、くる時がきた。としか思えませんね。72年夏から崩壊へのカウントダウンが始まっていたのだと思いますね。
おわり。
平凡 73年6月号。