「共命鳥」ぐみょうちょう

お釈迦様が説いた阿弥陀教に出てくる。
体から伸びるのは二つの頭。
それぞれが見事な羽毛を持ち、奇麗なさえずりを響かせる。
ある時、この双頭にいざこざが起きる。
「自分の方が外見も声も美しい」と。
憎み合い、片方の頭がもう一方に毒を盛る。
体は一つなので、結局どちらも命を落とすことに。
いがみ合いがいかに愚かなことか。
他を滅ぼす道は己を滅ぼす道でもある。
そんな戒めが込められている。

中国新聞朝刊 天風録より

「他を滅ぼす道は己を滅ぼす道でもある」
忘れないようにしよう。