《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】

NEWSポストセブン 2024年5月7日 18時45分


〈自分の軸をリセットしながら2024年を迎えられたらと思っています〉──昨年末、タレント・安田美沙子(42)が自身のインスタグラムで綴ったひと言。この言葉が示唆する“ある変化”が彼女の周囲に起きていた。

 女優、タレントとして活動し、現在は2児の母でもある安田。京都で育った彼女は、大学在学中に事務所にスカウトされ芸能界に足を踏み入れた。本人はかつて、取材で当時の心境をこう語っていた。

《その頃は京都弁を封印するようマネージメントを受けて、標準語を使っていましたね。オーディションや仕事のたびに関西から東京へ向かい、ウィークリーマンションや事務所の丸椅子を並べてその上で寝ていたことも……。お金がなかったんです(笑)》

 そんな安田も2002年の「ミスヤングマガジン」に選出されたことで知名度が急上昇。2005年放送のドラマ『熟年離婚』(テレビ朝日系)では女優デビューも果たし、京都弁を話す“癒しキャラ”を売りにしたマルチタレントとして第一線で活躍することになる。

 さらにプライベートではデザイナーの下鳥直之氏と約2年の交際を経て結婚。ふたりの子宝にも恵まれたことで、公私ともに順風満帆な生活を送っていた安田だったが、彼女の芸能活動に暗雲が立ち込めたのは4年前のことだった──。

突如消えた“係属中”メッセージ

 スポーツ紙デスクが話す。

「2020年3月、安田さんは次男の出産を報告するタイミングで『長年お世話になった事務所を昨年の契約期間満了とともに退社いたしました』と、独立を発表しました。円満な退社と思われましたが、この契約更新を巡って安田さんと事務所の双方の意見が対立。最終的には裁判まで発展してしまいました」

 2019年5月、安田が事務所側に独立する意向を伝えたことをきっけに交渉が決裂。すると同年9月に事務所側が安田に対してギャラの返還訴訟を起こした。返還訴訟は2020年3月に原告となった事務所側の「請求棄却」という形で終結。この直後、事務所側は別の金銭をめぐる訴訟をさらに起こしている。

 また、3月に安田の独立発表を受けた事務所側は、ホームページのトップページにデカデカと《誠に遺憾ではありますが、安田美沙子とは現在訴訟が係属中でありますので、弊社ホームページから安田の肖像やリンクを仮に削除させて頂きました》といった「お知らせ」を掲載。これに対して、安田は2020年4月に事務所に対して訴訟を提起したのだ。「安田さんが起こした裁判では“退所したことの事実確認”や事務所ホームページに掲載された『訴訟が係属中』という文章の削除などが争点となりましたが、事務所を辞めたという事実以外、安田さんの訴えは棄却されてしまいました。その後も裁判は続いたようですが、2021年6月に安田さんのホームページですべての係争が終わったと報告されています」(同前)

 約2年間にわたった法廷での争いは幕を下ろした。晴れて独立を果たした安田だったが、前事務所側のある対応が問題となった。

「両者の裁判が全て終わった後も前事務所の公式ホームページに安田さんについての『お知らせ』が掲載され続けていたんです。当時、前事務所側は『判決に則った形』と話していましたが、係争終了から1年が経っても文章が削除されることはありませんでした」(芸能事務所関係者) 

 だが、今年に入ってからその『お知らせ』が前事務所のホームページから削除されていることがわかった。なぜ、このタイミングで削除されたのか。取材班は双方を直撃した。

事務所は「深い意味はない」と説明

 安田の前事務所に問い合わせると、担当者はこうコメントした。

「確かに消えていますよ。もうかなり前のことですし、別に深い意味はありません。和解というか、裁判もきちんと終わっていますし。揉めているような事実もないです。もう事務所を離れた人間ですから、ウチはウチ、あちらはあちらということで。本人(安田)には頑張ってほしい」

 一方、安田の個人事務所の代理人である顧問弁護士にもコメントを求めたが、期日までに回答はなかった。

 前事務所の激励ともとれるメッセージ。“自分の軸をリセット”した安田の2024年に期待したい。